冬の増刊号- 閑話休題です&「冬の講習会―福島白河編-」ともに

加藤 敦志 講師一覧


◎【閑話休題】皆様からのご質問にお答えして。

先週、メルマガ事務局の方に次のご質問をいただきました。
どうしてもワンウエイ(一方通行)になりがちな
メルマガコーチング。

その制約を少しでも緩和するためにお寄せもらった
ご質問に対してはなるべく早めにお答えしたいと
思っています。ということで、
・タイムリー(適時性)かつ
・コミュニケーション を大切にするために、
お寄せいただいたらなるべく早くお答えや私の考えを
ご提案、お伝えしたいと思います。

そうすることで皆様との繋がりを大切にしていきたいと
思っている2015年の加藤です。

「つなぐ(力)、これ日本バレーボール協会が提唱する
バレーボールミッションのキーワードです!」

【ご質問の内容】

「メンタルトレーニング、メンタルトレーナーについて
最近、技術以外にメンタル部分のトレーニングをよく聞きます。
(スポーツ全般)

もうすでにポジションとして取り入れているのでしょうか?」
読者様よりお寄せもらいました。

いつもお読みいただいて有難うございます。
私のメルマガ、お役に立っていますでしょうか?

さて、ご質問いただいた件について。
すでにスポーツ先進国の米国では重要なポジションに
あるといっていいと思います。

具体的にはメンタルコーチとのポジションが
存在するくらい確立しています。また専門的に
チームにこのポジションがなくても、トップチームでは、
メンタル強化に関する知識を監督はじめチームの
スタッフは有しているといってよいと思います。
(Vプレミアリーグのベンチスタッフは資格がなくては
ベンチ入りできません。その教育課程にメンタルへの
アプローチについての項目があります。)

競技は違いますが、メンタルの強化が起因して
躍進を遂げた日本の男子選手がいます。
そうですテニスの錦織選手です。全米テニスで
準優勝に輝いた陰にはマイケルチャンコーチの
メンタル面での働きかけがあったといいます。

それをもって「負ける相手はいない」と
言わしめました。

その自信・集中力と比例するように成績もそして
ランキングも一気に高位に押し上げたのは
皆さんもよくご存知だと思います。

メンタルの力はすごい。
もともとこの考え方が日本で話題になったのは
米国のテニスコーチ、ジムレイヤーが著した
「メンタルタフネス」からではないでしょうか。

すでに20年以上前の話です。当時この考え方に
触れたとき大きなショックを受けたものです。
メンタルの強化は厳しい練習に耐えることだけ
ではないのだと気付かされたのです。

さて、メンタルトレーナーの存在は当たり前
もしくはコーチ陣もその知識を深くもっているのが米国です。

2007年に米国のハイパフォーマンスコーチングクリニック
(全米のコーチが一同に介し、その時点のアメリカ代表
チームの監督がメインインストラクターになって講習を
行います。受講生は一般と資格取得希望者に分かれて
夫々の講義を受けるようになっています。)に参加した
ときにも、メンタルトレーナーの講義がありました。
すでにその頃から米国においてはメンタルトレーニング、
トレーナーは重要な役割を持っていると感じました。
返して、日本ではまだまだ認知されていない状態でした。

現在は、その存在が徐々浸透し始めていると思います。
そう考えさせてもらったのがメンタルトレーナーの
草分け福島大学の白石豊先生の7つのメンタルスキルです。
白石先生のメンタルトレーニングはスポーツだけでなく
ビジネスの世界でも広く活用されています。

私もその考え方に傾倒しています。メンタルについて
非常に分かりやすく分類されています。そしてそれらが
高位でバランスよく保たれていることが重要と
説明されています。

白石豊先生の7つのメンタルスキルとは、

(1)意欲
(2)自信
(3)感情コントロ一ル能力
(4)イメージ力
(5)集中力
(6)リラックス
(7)コミュニケーションスキル

の7項目となります。
これらそれぞれに現在どんな状況を見るために、
10点満点で数字を入れていきます。

そうですこの7つのメンタルスキルの分類は、
今の自分やチームの心の在り方を客観評価するのです。
そして高い部分は継続、低い部分は改善していくことに
なります。この7つはメンタル度を測定する評価
フレームワークとなります。
(毎日同じ時間にやってみてください。:
測定の条件をなるべく変えないためです。しかし、
人間の感情は毎日動いていることが実感できると思います。
それほど揺らぎやすいものなのです。)

どうですか面白いでしょう?!
これくらい進んでいます、メンタル面へのアプローチ方法。
ですからご質問にあったように、すでにメンタルは、
確固たるポジションを得ているといえます。

しかしそれもこれも応用、使っていくのは
スポーツの現場、特に指導する立場にある方の考え方に
大きく依存します。そういった部分でどれくらい
(日本で)広がっているかについて検証してみたいと
思います。

◎やはり、福島から発信しよう!冬の講習会、
福島白河での講習会-内容編5-

先日招かれた福島の白河ひがしスポーツクラブでの
講習内容を「紙上講習」の形で皆様にお伝えしています。

今回からは紙上講習の午後編です。
まずは、午後のメニューを再び紹介します。

午後(12:55~16:00)
ウォームアップ→整列式フットワークドリル
→サーブレシーブ→股抜きポジショニング(3人組)
→プチパス→サーブ1対1→ゲーム10分×3セット。

一日の講習であれば、例えば午前中が授業で
あるとするなら、午後は復習の要素を強くします。

そうです午前中の技術習得のいわば従来とは違う新しい
技術それを習得するための練習方法を、しっかりと
身につけてもらうための時間にするということになります。

この日はゲームの中でそれがどれくらい出来るように
なるかという時間を「ゲーム10分×3セット」で
取っています。

すぐには技術の習得はかなわないものです。しかし、
意識してゲームに臨むことで、普段できなかったことが
1つでも2つでも、それが完璧ではなくてもその兆しが
あれば練習の効果があったということになります。

指導者は欲張りですから、完璧を求めたがります。
しかしその完璧をみたいばかりに選手の小さな成長を
見逃すことが多々あり、その場面での「いいぞ」
「うまくなった」の評価、声がけがないことで
成長の度合いを遅らせたり、その機会を逃したり
するものです。

ですから完璧な出来でなくてもその成長、
成果をみるくせをつける必要があります。

私もそうでした。
すぐに完璧な結果を求めたくなる。
なかなかできないことに業を煮やしてやっていた
練習をやめてしまったことが多々ありました。
その気持ちはよーくわかりますが、ここは我慢我慢。

ごめんなさい、話がちょっとずれてきました。
もとに戻すと、その考えから午前中の成果を
午後に見る時間をとったということでした。

※ご質問があればメルマガの事務局まで返信下さいね!

【編集後記】

大変なことが起きました。
かのイスラム国というイスラム過激派組織に
二人の日本人が拘束72時間以内に身代金を支払わないと、、。
とんでもないことです。ここでは政治的、宗教的なコメントは
はさみません。

でも、スポーツ的に言わせてもらうと、やはりとんでもない
ことです。やはりスポーツは平和が基本。争うのはコートの
上だけであり、それ以外は尊重の姿勢を重視しなければ
なりません。

相手がどのような人種、宗教及び価値観を持っていても。
それが目指すべきスピリッツ、スポーツマンシップです。
これも西欧思想だと反論を受けそうですが、
(起源はイギリスのフットボール誕生に関係します。)
いいものは良い。誰がどう発見、発明しても人類の叡智と
できるなら、平和を構築できるならそれに従えばよいのでは
ないでしょうか。平和=スポーツです。
(暴力で事が解決する世はすなわち平和な状態ではありません。)

お二人の無事のご帰還を祈るばかりです。

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