ついに結実、Vプレミア2014-15シーズン!&「冬の講習会―福島白河編」

加藤 敦志 講師一覧


先週満開の桜だったのが、もう今日の雨で花びらが、、、
花の命は短くて。浮き立つ気持ちに水を差すような
雨と寒さです。

先ほどVプレミアのファイナル男子決勝を観戦して来ました。
ものすごいデッドヒートが1セット目に起こりました、
何と決した得点、42-39!?

この激闘に感極まってますが、よろしくお付き合い下さい。
(バレーボール面白い!)

◎Vプレミア勝者決まる。
やっぱり、予想通りの展開に、女子。
男子は初優勝の歓喜の渦。

男子はサントリーサンバーズ、女子はNECレッドロケッツ。
どちらもタフな戦いを制しての決勝進出。待ち構えたのは、
男子、王者たらんとするJT、女子、名実ともに女王の久光製薬。

まず4/4(土)に行われた女子ファイナル。
こちらは私が先週言いましたこの試合方式による「不思議」を演出。

NEC10季ぶりにV/全員バレーで番狂わせ
3連覇を目指した久光製薬を3-1で降し、
10季ぶり5回目の優勝を果たした。(毎日新聞4/5朝刊より)

先週、私はこう申しました。
『「絶対負けられない戦い」のファイナル3から勝ち残った
ということは、下から這い上がってくるチームにとっては、
相当自信に繋がります。野球のクライマックスシリーズの
下克上的な雰囲気を作りだせる方式です。

なぜならファイナル3に進んだチームは先週ファイナル進出を
かけたゲーム(実戦)をやっていますが、ファイナル6で
1位通過したJTと久光は先週ゲームがありません。
実戦の勘が鈍ることも考えられます。

そして、ここまできたらメンタルのタフな方が強い、
もっといえば運を持っている方、ツキのある方が勝ちます』

奇しくも、これが的中した形となりました。
「下馬評では全日本選手を擁する久光製薬が圧倒的に優位」
(同新聞より)。

誰もが疑う余地がありません。しかし、この試合方式では
「不思議」を登場させる下地が揃っていました。

一度負けたチーム=トップ3で勝ち残ったチームはある意味
「捨て身」でかかれます。一方ファイナル6(準決勝)で
1位通過したチームは「負けられない」プレッシャーが大きく
かかります。

この心理面の機微を増幅させるような方式ですから、
まさしく演出家の腕にかかった試合だったともいえるのでは
ないでしょうか。

「挑戦者らしく向かっていき、準備したことを出せた」(同紙)の
NEC山田監督のコメントがそれを表しています。

また、その山田監督、それだけではなく緻密に対久光用に
戦術を引いたようすもうかがえますのでなかなかの戦略家と
言えるでしょう。相手のディフェンス状況を観察して、
味方スパイカーにサインでその穴を教えたり、サーブでは
徹底的に相手の攻撃力を半減させるようにサーブを攻撃の
主力選手に集めたり。このような戦術があったればこそ
「思い切ってできた」。この試合環境を巧みに生かした
(地の利、時の運)結果だったのですね。

男子は長い歴史を誇るJTが何と初優勝!

こちらは来週詳しく決勝戦の様子をお伝えします。

◎やはり、福島から発信しよう!冬の講習会、
福島白河での講習会-内容編13-

今週も、福島の白河ひがしスポーツクラブでの講習内容を
「紙上講習」の形で皆様にお伝えしています。

午後メニューの3レセプション(サーブレシーブ)の続きでした。
すこし今までお話したことを纏めます。

1.基本は、三角形にあり。
ルール=守備範囲を明確にすることで、判断をしやすくします。

2.レセプション(サーブレシーブ)の肝は、むずかしいボールに
手を出すな!です。スイートスポット(その練習した理想的な
フォームでボールを処理する姿勢=スイートスポットを支えるフォーム)
でレセプション(サーブレシーブ)する。

3.その安定したフォームから繰り出される(サーブレシーブ)は
攻撃の第1歩である。

このレセプション(サーブレシーブ)のポイントを抑えるために
三角形△や▽の形の陣形にプレーヤーを配置し、前後、左右に
動きの決め事=ルールを作って、非理想的なフォームにならない、
無理しない姿勢でもってレセプション(サーブレシーブ)すること。
これが「肝」です。

以上、お分かりいただけてますでしょうか?

来週からその理想的な形を作るための、
複数のプレーヤーの動きに関するルールづくり
(基準づくり)を説明していきます。お楽しみに。

【編集後記】

新入部員獲得が私の使命
(2015年4月5日毎日新聞「みんなの広場」より)

滋賀県近江八幡市の女子高校生(バレーボール部所属)
からの読者投稿欄。こんなことが書いてありました。

「今年の春は勝負の春。新入生を部活動に勧誘します。
新2年生部員は私を含めてたった2人。先輩たちが
引退すると、チームが成り立ちません。そのために
新入生に入部してもらうしかありません。各部も
勧誘に力を入れておりライバルがたくさん存在します。
だから春の勧誘に力を入れる必要があり、部の魅力を
大々的にアピールすることが大切です。
来たれ、バレーボール部へ!」(要約)

なんとも切実な状況を伝えてくれています。
バレーボールの危機に遭遇、忌々しき問題。しかし、
何か微笑ましく(真剣な悩みに対して、ごめんなさい)
彼女のガンバリで、きっとそのバレー部は大丈夫だと
思ってしまいました。

そして、こんなに真摯に状況を受けとめ何とか自分たちの
力で打開しようとする健気な姿に心を打たれました。
是非是非新入部員をゲットして新しいチームでも試合に
出られるようになって欲しいと心から願ってやみません。
そこで、(加藤)コーチからのアドバイス、

魅力をアピールするポイントは、
1、部の魅力(人間関係、取り巻く環境等)
「明るい雰囲気で、先輩後輩の垣根が低い、
試合に出るチャンスがある等」

2、競技の魅力(バレーボールの面白み)
スパイクが決まると爽快です。
とか、チームワークを磨くことが出来る等。

この2つの観点で、心に訴えることが肝要だと思います。
バレーボールとくにウチんとこは楽しいよを伝えてね、ガンバ!

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