強みを生かすことの提言

加藤 敦志 講師一覧


こんにちは!

今回は、先日お呼びもらいました山形県庄内・田川地区
小・中・高合同男女バレーボール強化練習会兼指導者講習会
でのやり取りについてフォーカスして見ます。

バレーボールの活動現場でよく聞かれることと思いますので、
参考にしていただきたいです。

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・「試合中にチーム内で声を掛け合い、ボールを
繋げるようにしたいのですが、なかなか子供達に
教えても、思うようにプレー中の声が出ない為、
コートにボールを落とすなどのミスが減らないです。
どのように教えたらよいか困っています。
何よい方法はないでしょうか?」

この講習会の事前のご要望としてある指導者の方の
お悩みをいただきました。そうですね、この「声」、
以前にもテーマにしたものですが、やはり日本全国
どこに行っても同じ悩みを持たれている指導者・
コーチの方は少なくないようですね。

大人しく、気質の優しい(東北という)風土も
関係しているかも!

そこで、私を招聘してくれたH高校のH先生に、
この土地柄や住んでいる人の気質はどうなのかを
聞いてみました。

そうしてみると、やはり東北山形庄内地方という
土地柄に加え、水(鳥海山、羽黒山の麓)、食べ物
(特に米どころとして有名です。)が美味しい。

そして、江戸時代には北前船が出て、京とみちのく、
北海道の物資と文化を交流させ、それを享受して
来たので、競うことよりもそれらを守ることの
土地意識が高い、とこの土地で生まれ育った
H先生の土地評です。

この講習会二日目は女子だったのですが、
なんと全体で120名の生徒・選手たち。

そして学校の顧問の先生やコーチ、父兄の方々を
合わせると約150,60名弱の方が参加されました。
最初の開会式で体育館内に案内されてその多さに
びっくり。ひさしぶりに3桁の参加者の講習に
なった次第です。

しかし始めてみると人数のわりに大人しい、
質問してもなかなか返事が返ってきません。
ああ、なるほど、前日のH先生の言葉に
真意を見ました気がしました。

昔、私が実業団のコーチ・監督をやっているときに
この地域から3年連続(それぞれ違う高校でしたが、)
3名の選手(女子)を獲得したのですが、皆175cm
越えの長身。一番高い選手は183cmでした。

大きい選手が育つ土地柄なのかと当時から思っては
いましたが、やはり自然が豊かで水、お米がおいしい
ところでは大きく身体も成長するようですね。

この講習でも、今年はあまり大きくないとの声が
聞かれましたが、各学年、各小中高校とも平均以上は
あったように思いました。

さて、声が出ないのは風土が関係している、
に話を戻しましょう。

そこで私がコーチしたのは、
声が出せるようにディフェンスをする複数の選手たちの
動きを限定することでした。

要は、コートディフェンスおいて、役割を分担することです。
バスケットボールのディフェンスを真似ていうと
「ゾーンディフェンス」。

前後の関係と左右の関係性を法則化する。

この質問の中に、
「思うようにプレー中の声が出ない為、コートに
ボールを落とすなどのミスが減らないです」と
あったことを思い出して下さい。

で、こう考えたのです。
お土地柄ゆえに無口で、おとなしい気質が多い。
この部分を直そうと思ってもこれは大変。
そことは勝負できない。が、コートにボールが
落ちなければ、「声」を出さなくてもよいのでは?!
と。逆転の発想です。

味方コート内に飛来するボール、味方の上げたボールに
ついて次に誰が、どうプレーするかが明確にわかれば、
ボールを自らのコートに落とすことは防げます。

特に、人と人の中間に来るボール、誰が処理するのか
わからないボールを「(前後の関係と左右の関係で)
見える化」することで、従来、飛来したボールに対して、
声を掛け合い、それを判断して、誰がそのボールを
プレーするのを決めていたやり方、平たく言うと「声」
を出すことが前提となっていたディフェンスシステムを、
非前提化しようとしたのでした。

面白いもので、この練習を始めると、自然にポツリポツリ
と声が出るようになりました。「前」とか、「よし(私だ)」
とか。はっきりと誰のボールかを「見える化」したことで、
間違いなく「声」が正しく出せる状況を作れたということでしょう。
「声」を出す状況がわかれば出し易くなるようです。

発想の転換。「声が出ない」→「ボールが落ちる」→
「ミスが出る」→「チームが弱くなる」の負の循環から、

「ボールが落ちない」→「ミスが出ない」→「チームが良くなる」
→「声が出る」の正の循環になればいいですね!

『アタック:攻撃の定義も少し解釈を広げてみるともっと違った
「アタック」が生み出せるかもしれませんね。そうなると練習にも
新しいもの、方法が自然に入るということになります』。

先日のこの「アタック」の方法についても、従来の
「スパイク」から少し離れて、発想を変えることによって、
「新アタック」を生み出すことが可能なのではないでしょうか!

逆転の発想から勝てるチームを作る方法はコチラ↓
http://rs39.net/c/v/cvkm_1/bl/

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