冬の増刊号- 閑話休題2&「冬の講習会―福島白河編-」

加藤 敦志 講師一覧


皆さんお元気でしょうか?
そろそろ1月が終わります。はやいですねぇ、
ついこの前「あけましておめでとう」と
言っていたのが嘘のようです。

時が経つのが早いことは、メルマガを書く時間が
どんどん減る!?焦ってしまいます、、、
さて今回は何を書きましょうか?

世界では何かと騒がしいこときわまりなく、
少し落ち着いて行きたいものです。

今週もよろしくお付き合い下さい。

◎【閑話休題】「皆様からのご質問にお答えして」の2

前回メルマガ事務局の方に寄せられたご質問に返信しました。
私の声は届きましたでしょうか。

付け足しとなりますが、その昔メンタルという概念や
言葉がなかったころどう言っていたかというと
「精神力」とか「根性」が主流でした。

私がバレーボールに初めて接した頃です。
がんばって頑張って苦しい練習に耐え抜くこと、
逆境に強くいることこそ、その当時の精神力・根性強化の
唯一の方法だったとされていたように思います。

ですから毎日24時間365日、バレーボール漬け
(まさかこんなことはありませんが、それに近いような
状況もあったと思います。超ハードで過酷な練習こそ
唯一の解決方法。この練習で怪我しようものなら、
それはもう怪我するのが必然といっていいと思うのですが、
「気合が足らん」「気持ちで治せ!」と先生(学校の顧問
=指導者)に怒鳴られるような世界が本当にあったのです。

私もそのハードトレーニングの経験者ですので、よくわかっています。
やりもしましたしやらせもした加害者でもありました。その方法の
良いところも悪いところも身体にすり込まれました。確かに
精神力とか根性とか鍛えられたようです。というか、体力的に
持久力が高まったように思います。

しかしそうしてメンタル、いや精神力・根性を鍛え上げた
といっても勝負になると負けることもある。ですから
その敗戦の瞬間でも「俺はここまでやってきたのだから満足」
と思えたら、そのハードな練習に耐えた(そう耐えるのです、、、)
価値が見出せるのでしょうが、その場ではただただ悔しい思いを
するばかり。

そして「今まで何やってきたんだろう」と自己嫌悪に陥り、
「またこれからあの(ハードな)練習がまた始まるのか」と
ネガティブな気持ちになったりもして。

しかし、逆に言うとやり遂げたときの達成感はすごいものが
ありました。しかしそれは競技で「どや顔」になることの数は
少なかった。その価値が発揮されるのはその後の人生において、
「あの苦しい練習に耐えたのだから、これしきなんだ」とかという
後年において気持ち、やる気=ココロが折れないようになった
ように思います。

さてここで、昔と今をすり合わせてみましょう。
どうするかって?そう「精神力・根性」でつちかったココロ
=メンタルスキルを、白石豊先生の7つのメンタルスキルに
当てはめたらどうなるか?

(1)意欲⇒これはある程度出ると思います。

(2)自信⇒これはあるかも!これだけ辛い練習に
耐えたのだからという開き直りの自信。

(3)感情コントロ一ル能力⇒これはできなさそう。
精神力・根性向上=気合入れる、に繋がりますので、
どうしてもテンションが高めになるのです。

(4)イメージ力⇒正直これはその当時のスキルに
含まれていませんでした。

(5)集中力⇒これは(4)と同様。テンションを
上げすぎても集中できません。

(6)リラックス⇒こちらも(5)と同様です。
気合を入れる⇔リラックスは反対語です。

(7)コミュニケーションスキル⇒まぁこれはあったなっ。
仲間が同じ気持ちのレベルになれます。

と分析してみると結構不足している部分が
たくさんあってびっくり!
あの頃信じていたものが万能ではなかった!

今ではメンタル=ココロの定義は以前よりぐっと広い
ということ、つまりココロはいくつもの顔や形、
色を持っているということなのでしょう。

「コロコロするからココロ」

なんだそうです。
これは、私の実業団の監督時代にトレーナーとして
ご一緒させてもらった潮喬平トレーナー
(陸上短距離100Mメルボルン五輪代表、
後年日本ハムファイターズのトレーニングコーチ)に
教えられたこと思い出しました。

潮さんのようなトップアスリートそれも最高レベルに
集中力が要求される競技の達人においてそのようなことを
言わしめるココロ。

如何にコントロールしにくいかがうかがい知れます。
(そりゃそうだ、自分の気持ちだっていつも
揺れ動いているのですから。)

コロコロして動いている今の瞬間のその形とか
色とかが今のメンタル状態を表しています。そして、
足りている部分、足りていない部分に働きかけ、
競技に則した良好な顔や形、色に至らしめること。

この技術がメンタルスキルであり、その方法論として
メンタルトレーニングがあるのでしょうね。

さて今日の自分のココロはどんな色をしているのか?

それを知ることからメンタルトレーニングが
始まると言えます。

◎やはり、福島から発信しよう!冬の講習会、
福島白河での講習会-内容編6-

もう昨年になりますが、招かれた福島の白河ひがしスポーツクラブ
での講習内容を「紙上講習」の形で皆様にお伝えしています。
今回からは紙上講習の午後編です。

まずは、午後のメニューを再び紹介します。

午後(12:55~16:00)
ウォームアップ→整列式フットワークドリル→サーブレシーブ
→股抜きポジショニング(3人組)→プチパス→サーブ1対1
→ゲーム10分×3セット。

さて本日はウォームアップ(午後、すでに午前中動いている
状況があり)についてです。この時はすでに選手がボールで
遊んでいました、いや元気ですよね、食事よりバレーボールが
好きという気持ちが身体から溢れ出ています。

こういった時、大体の選手が昼休みに身体を積極的に動かして
いる場合は、ゼロから通常のウォームアップをやらずに、
気持ちを高めるドリルを2,3やって、すぐさま本番に
移行していくやり方をします。

ウォームアップの2つの原則
1.筋肉の温度(筋温)を高める
2.持ちも高める

これらは別々に分かれているようですが、実は密接に
連動しているものです。心身一如。ですから気持ちが
高まっているような状態は身体が温まっていますから、
この場合は不足している部分のストレッチ
(それも動的なもの=動きを止めない=筋温を下げない
=気持ち上げたまま維持する。)をします。

そして仕上げにチームで盛り上がることのできるものを
行います。(たまに鬼ごっこなんかやりますよ!)

午後のウォームアップについて次回に続けます。

※ご質問、ご意見どんどんメルマガの事務局まで下さいね!

【編集後記】

多くは語れないほどショックです。
イスラム国による人質事件。

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