緊急報告 激闘第17回アジア大会

加藤 敦志 講師一覧


先週、アジア選手権は男子が2次リーグで成長著しいインド、
女子は1次リーグで苦杯をなめた最強韓国に挑みます。と
お知らせしました。その後ですが、、、

やりました、アジア大会:男子準優勝!

それも宿敵韓国を完全なアウェー(韓国の自国開催ですから。)
にて、3-1で完勝し、昨年の世界選手権予選で苦杯をなめた
ライバルに雪辱を果たした形になりました。快哉!

決勝ではアジア大会の直前に行われた世界選手権6位の
イランに1-3で破れましたが、昨年まで相当な開きが
あった実力差を詰めつつあり、もう背中を捕まえた状況に
あるといってよいでしょう。

その原動力になったのが若手の活躍。
特に3人の大学生がすばらしいプレーを見せて(魅せて?)
くれました。皆様もご存知、高校3冠2年連続の実績をもつ
中央大学の石川選手、これまで無名だった愛知学院大学の
山内選手(203cmの大型センター。なんと彼はバレーボールを
始めて4年目だそうです。しかしその動きにそのような影は
みじんも感じられません!)そして、慶応大学の柳田選手、
高校生のときから秀でたプレーで注目を集めた選手です。
今大会は大事な場面で思い切ったすばらしいサーブを
見せてくれました。

準々決勝のインド戦フルセットになった試合で彼らが活躍
したことを非常に頼もしく思ったのでした。

なぜか?間違いなく彼らは6年後の東京五輪の主力になれる素材と
確信できたからです。まずは、その物怖じしないメンタル面が
素晴らしい。とにかく思い切りがいいい。この若手の活躍で、
今まで宿敵の前にやられていたコンプレックスを振り払うことが
できたのではないでしょうか。そう、逆に引っ張られたのでは
ないかとも思えます。そして、

越川選手のキャプテンシーも見逃せません。
今回、今時点では最高のパフォーマンスを見せてくれたと思いますが、
キャプテンの越川選手は浮かれていませんでした。

「最低限ノルマは達成した」とそっけなくそう答えたのです。
アジア大会で個人種目に比べ、チームゲーム(特に男子)が軒並み
成績が落ちる中、最後の砦として決勝戦まで進出したことを評価しても
よいと思うのですが(TV放映では最後のトリを飾ったのでした。)、
彼は違っていて、前回優勝した順位を落としたことを悔いていたのかも
しれません、とても真摯にそして冷静にこの結果を捉えているようでした。
その様子を見たときこのチームは成長すると感じました。そうです、

若手とベテランの化学反応、

それがうまくいったアジア大会。これからの成長が本当に楽しみになりました。
2年後のリオ五輪のアジア予選に大きな弾みとなると期待大です。

一方女子は健闘空しく4位となってしまいました。
各国がレギュラークラスをそろえる中、全日本Bとも言える若手中心で
臨んだ結果、やはり試合経験の違いを見せつけられる結果となりました。
また、体格の差も大きくひびいたようです。優勝した韓国は大型化に
成功しています。

今後の女子の課題になるでしょう。(全日本女子は世界選手権にて
長身のチームに苦戦、2次リーグで姿を消しました。残念。)しかし、
若い選手たちはこの経験を糧にして大きく成長してくれることと
信じております。

さまざまなことを残して終わった第17回アジア大会 イン韓国・仁川。
バレーボール競技にとって新たな出発点となった大会でした。

【編集後記】

この8月の高校女子合同合宿。
そのテーマはブロックその説明を続けていました。

止める、弱める、誘い込むそして威圧する。
本当であればその内容をお知らせする予定でしたが、
タイムリーな話題:アジア大会についてお話しました。
申し訳ありません。

次回以降、その合宿で行ったブロックの一風変わった練習方法を
お伝えしようと思います。 非常に地味なのですが、それの効果は
抜群のブロック。それを象徴する出来事、アジア大会男子準決勝の
韓国戦の勝利を決定づけたのはキャプテン越川選手の
2連続ブロックポイントでした。(相手の左利きのエースを立て続けに
止めたのです。)

また楽しみにしていて下さい。

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