スパイクの「シフト-ヒット」について

加藤 敦志 講師一覧


こんにちは!

今回は、スパイクスイングの次の段階、
シフト-ヒットについてお話しします。

スパイクの一連の動作(復唱を兼ねて):
1.助走

2.踏み込み
(助走を止めて、ジャンプするまで)

3.テイクオフ
(跳び上がって、4.に行くまでの過程)

4.サスペンション
(跳び上がってから、身体が下降に転じる点、
空中に吊下がって、ボールを打つ直前)

5.ボールコンタクト
(ボールを打つ動き)

6.フォロースルー
(5、以後の空中動作)

7.着地:ランディング
(一連の動作の完了)

スパイクのスイングの一連の流れ(復唱を兼ねて):
A.テイクバック

B.シフト

C.スイング
(フォワード)

D.ヒット
(ボールコンタクト、打つ)

E.フォロースルー

のスパイクスイングの次の段階、B.シフトーC.
スイングーD.ヒット中の、今回はC.スイング
(フォワード)についてです。

先に説明したシフトの位置にある手―肘―腕を
ボールをヒット(コンタクト)するために
前に持って行く動作のことです。

その種類には、野球のピッチャーの投法にならって、
1.オーバー(ヘッド)スイング

2.スリークォーター

(1)ストレートスロー型
(2)カーブ―スロー型
(3)シュートスロー型
(3.サイドハンド)
の2通りとなるでしょう。

(3.のサイドハンドはほとんど使われません。

長身者や高い打点を持つスパイカーが、
ブロックアウトを狙う時(例えば右利きのスパイカーがフロント(前衛)
レフトから攻撃した場合、相手のストレートブロッカーに
故意にぶつけて、自らのレフト側のサイドラインの外側に
出してしまうとか、近いアンテナにボールをぶつけて、
相手のアウトオブバウンズの反則を誘う打法において
用いられることがたまにあります。

これはかなりの高さを
保有することが必要となりますので、上級者の技術となります。

多くのプレーヤ―が1.のオーバー(ヘッド)スイングを
用いています。

オーバースイングとは、肘が、打つ方向の耳の真上付近を通過し、
それに導かれて上腕がその後を追うようなスイングです。

スリークォーターは、肘がオーバースイングの時より外側に
肘が通過する形です。(スリークォーターとは4分の3の意味で、
オーバースイングが4分の4ならば、4分の1だけ下がっている
ということになります。

その分ボールをヒット(コンタクト)する位置が
下がりますので、注意が必要です。

ちなみに、サイドハンドは肘が肩の高さを
通過することになり、身体のもっと外側に来ることになります。)

これらの2種類のスイングに、ボールヒット(コンタクト)時に、
ボールの上の中心を捉える(1)ストレートスロー型、ボールの
中心より身体より遠い外側を打つ(1)カーブスロー型とその反対に
身体に近い部分を切る(2)シュートスロー型があります。
(これをボールの端っこを切る、という表現をします。)

※カーブもシュートも野球の変化球のことですが、その投げ方、
手・腕の捻り方が似ていることから命名しています。)

これらは、例えば右利きのプレイヤーがフロントレフトから
相手のストレート側に打つ場合に、顔と身体はクロス方向を
向けておき、打球だけをストレートに打つ場合に

(1)カーブスロー型を用い、その反対の場合(ストレートに
顔と身体を向けておき、クロス方向にボールを打ち出す時)
には(2)シュートスロー型を用います。

※この際のボールのヒット(コンタクト)の仕方については
順次説明したいと思います。

熟達していないプレイヤーには、まず、1.オーバースイングの
(1)ストレートスロー型をマスターしてもらい、ボールを
真っすぐにヒットすることを覚えてほしいと思います。

※カーブ、シュートスロー型は肩や肘に負担をかけるので、
スイングのし過ぎに注意が必要です。

(野球にピッチャーは変化球を投げる時は投球数を制限しますが、
バレーボールではその認識が薄いですね。)

スイングについてイメージ湧きましたでしょうか。

動画解説はコチラ
http://rs39.net/c/v/cvmn_1/bl/

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