国内のバレーボールシーズンもいよいよ!
今月は、東北(山形・福島)での講習会に備えて、
準備をしています。どちらも半年、一年振りの
再会となるので、選手・コーチや関係者の方々に
お会いでき、皆さんの成長された姿を見ることは
とても嬉しいことです。今からワクワクしています。
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◎第20回Vプレミアリーグ女子開幕
さていよいよ今年から来年4月
(2014年3月にレギュラーシーズンは終了)する
長丁場のリーグ(女子)が開幕しました。
(男子は来年1月7日より開幕します。)
楽しみですね。
女子の展望ですが、前回優勝の元全日本女子のセッター
中田監督率いる久光製薬を中心にリーグが展開していく
ものと思われます。ちなみに、11/30の初戦の結果は、
・JT3-1トヨタ車体
・久光製薬3-0東レ
・岡山シーガルズ3-1NEC
・日立3-1パイオニア
というふうになりました。
まだまだ序盤、どのチームにも健闘を祈ります。
ただ、先日まで、ワールドグランドチャンピオンズカップ2013
に出場していた選手を多く抱える久光製薬は、チームの
コンディション作りに苦労したことと思います。
「追われる立場となって開幕戦を前に、中田監督は緊張で
手が震えたという。<<中略>>2連覇へ好発進。監督は、
『とりあえず1勝できて良かった』とホットした様子で話した」。
(毎日新聞 12/1 朝刊より抜粋、加藤改編)
この気持ち痛いほどわかります。それは、
「先日終了したワールドチャンピオンズカップに出た
日本代表勢が、チームで一緒に練習できたのは9日間
だけだったという」。(同紙より)という理由が
あるからです。
これはチームを預かる監督としては大変な問題です。
リーグ前のコンディショニングは1~2ヶ月前から逆算して
行われます。その期間の持って行き方では、リーグの行方を
左右するほどの重要なポイントをしめる部分。それが、
たった9日間だけの調整となったというのですから、、!
しかし、地力のある選手が揃っているチームは個人技で
それをカバーすることができます。
きっとそれがこの日の久光製薬だったのでしょう。
「細かいフォーメーション(攻守)や戦術よりもそれを
単純化して、個々のパワーや技術で切り抜ける」。
という方向で持っていったのでしょうね、きっと。
「選手層の厚いチームの今季最大の目標は、
『アジアクラブ選手権優勝』」だそうで、
目標も高いところに設定していますし、さすがに
多くを知る中田監督ならではの狙いだと感じます。
「目標は高ければ高いほどよい」。
高いモチベーションと個人技を擁する久光製薬を
他のチームがどう追随していくのか、興味深く
追ってみたいと思います。
様々な見どころのあるVプレミアリーグ、
楽しみましょう。
◎全日本への応援歌No11
4年に一度の国際連盟(FIVB)公認の
ワールドグランドチャンピオンズカップ2013が
全日程終了。
結果、女子: 3位、男子:6位 日本でした。
今はこの戦いの分析、課題の抽出、それをとりこんだ
計画立案と実施をスタッフ陣が実施していることでしょう。
女子においてはロンドン五輪の銅メダル後のメンバーを
入れ替えてのプレーぶり、客観的には非常によくやったと
私は思っていますが、客観視する作業が粛々と行われて
いるでしょう。
来年の世界選手権に照準を合わせたものと思います。
如何に今のポジションをキープして、かつ向上できるか。
これが最大テーマになります。
さて、男子ですが、初の外国人監督ゲーリーサトウ氏の下、
チーム改革を見越して、懸命に取り組んで来たと思いますが、
中々上々の結果をあげることは出来ませんでした。
私が感ずるに、
1.選手の招集が不十分(大学生などの若手がユニバーシアード
などの日程と重なり、選出されなかった。)
2.日米のコーチング文化のシナジー効果が今の段階では出ていない。
3.世界のバレーボールの進度が速い。(特にアジアチャンピオンの
イランはもともとあった高い潜在力〔選手・組織、取り巻く環境等〕を、
外国人監督(元イタリア代表監督べラスコ氏)の招聘で一気に
ブレークしました。
もともとプロリーグもあり、また、近年のナショナルチームの好成績で、
サッカーを追い抜かんまでの人気が出始めているということを
関係者から聞きました。私たちの知らない内にどんどん世界は
変化しています。)
今後は、これらに対して、効果的な具体プランが必要になります。
「臥薪嘗胆。しかし、捲土重来」。
を期待せずにいられません。Stand Up 全日本男子!
【ご参考:これから国内大会の日程】
・Vプレミアリーグ(女子11/30~、男子12/7~ 各地開催)
⇒ http://www.vleague.or.jp/
・天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権(12/11~15 於東京)
⇒ http://www.jva.or.jp/in_japan/2013/6alljapan/roundfinal.html
・全日本大学選手権(12/2~12/9 於東京)
⇒ http://www.volleyball-u.com/incolle/2013/incolle2013.html
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【編集後記】
さて、クイズです。
◎ブロックの時に、選手は目をつぶっているか、いないか?
皆さんはどう思います??
正解は、
「目をつぶってはいけない」です。
なぜでしょうか?
ブロックは相手のスパイクを阻止するプレーですが、
「相手のボールではなく、意図を阻止する」と
言い換えができます。
すなわち、相手のトス、そしてそれを打つ相手スパイカーの
一連の行動を察知して、瞬時に飛来するボールの方向を読み、
そこに阻止するための腕(もしくは両腕)を打さなければ
なりません。
そうです、ボールを中心に(ボールだけを)見ては
いけないのです。
「見る」より「視る」と言った方がいいのかもしれません、
機能的に。そして視るのは、相手スパイカーの考えから
導き出される動きなのです。
顔(表情)それも目をまずチェックすべきでしょう。
「目は口ほどにものを言う」。
感情、意図は顔(表情)に出る、目にはもっと出る、
という例えもありますから。
さすがに、男子試合では、至近距離でスパイクによって
ボールが衝突・炸裂しますのでその音や空気の波動、
振動?で一瞬目をつぶることもあるかもしれません
(特に男子)しかし、なるべく目を開けて多くの
情報を察知しようとするのが優れたプレーヤーの
条件となります。
これから始まるVプレミアのTV放映などでネット際
での攻防が、スーパースロー画面が映し出された時に、
ブロッカーがどこを観ているかなど、こちらが
観察すると面白いかもしれません。
ブロックって結構、プレーする方も、コーチする方も、
動作は単純ですが、奥が深いものです。
そ、そうですね、来週からブロックの技術編を
お送りすることにしましょうか!
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