-第3弾・国内のバレーボールシーズンもいよいよ!-

加藤 敦志 講師一覧


師走もだんだん押し詰まってきました。
しかし、バレーボールシーズンは燃えています!

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◎平成25年度天皇杯・皇后杯
全日本バレーボール選手権大会
ファイナルラウンド終了(12/11~15)

『「あなたのチームが日本一を目指せる大会!!」
と銘打った、カップ戦(トーナメント方式)。

参加チームも高校生、大学生からVプレミアリーグの
面々と多種多様です。優勝賞金は1,000万円。

この大会でのひとつの興味は、下克上。
カテゴリーフリーなので、例えば、高校生が
格上のチームを食う可能性もあり』。

とご紹介した大会が、男子は東レアローズ
(準優勝;ジェイテクトSTINGS)、

女子は久光製薬スプリングス
(準優勝:岡山シーガルズ)の優勝で
幕を閉じました。

毎日熱戦が繰り広げられ、カップ戦(トーナメント戦)
ならではの、ノックアウト方式(負ければ終わり)の
切迫感、加えて、

『これは格上のチームからすると、「絶対負けられない」
というプレッシャーがかかり、格下からすると
「負けてもともと」との思い切ったプレーがしやすくなるので、
結構面白い対戦になったりします』

と前に言った如くの、格上チームの「負けられない」
重圧感などが入り混じり、観ていて、接戦のとてもよい
試合が繰り広げられました。その証拠にフルセットの
試合が多かったこと、そして、男子では、近畿大学が
準々決勝で、VリーグのJTに勝ったことがありました。

女子は久光製薬が誇る厚い選手層でもって、
安定的な実力を出したと思います。

そして、それ以外のベスト8に進出したチームは
どのチームも実力が伯仲していたと感じました。

決勝戦は岡山シーガルスとの対戦になったわけですが、
勝敗を分けたキーポイントは、アウトサイドスパイカーの
決定力だったように思います。

久光の高いブロック陣に対して、岡山はタッチアウト攻撃
(相手ブロックにわざとスパイクを当てて、横に出す、
後ろに弾き出す)を意図してレフトから攻撃を仕掛けて
いましたが、それが、ブロックにつかまりだすと、
久光のペースになっているようでした。

1,2セットと序盤・中盤まで1,2点のリードを
岡山がするのですが、そこから、攻撃力のある久光が
追いつき、逆転するという形になりました。

1、2セットのどちらかを岡山が取っていれば、
有利にゲームを運べたと思います。

若い宮下選手(全日本メンバー)がセッターの岡山は、
この試合が、今後の弾みになる大会なのでは
ないでしょうか!

男子決勝はすばらしい外国人エース同士の打ち合い、
それを守り立てる選手の頑張りで、フルセットの
大接戦になりました。ジェイテクトはキューバからの
助っ人フェルナンデス選手を攻撃の中心に据え、
セッターの好トスワークでのびのびと本当によく
ジャンプする小柄なスパイカー陣が小気味よく攻撃を
決めていました。フェルナンデス選手は堂々の
エースぶりで、頼りになるところを十二分に
発揮していました。

また、東レも外人選手のボヨビ選手のスパイク、
サーブと組織的なブロックを相手のエース封じ
対策として機能させていました。

優勝監督インタビューで東レの小林監督も
「途中でブロックシステムを変更したこと、そして
ベテランを投入したことでチームが活性化した」。
と言っていました。

この勝利を引き続き行われているVプレミアリーグへ
つなげて頂きたいですね。

優勝した両チーム、本当におめでとうございます。
また準優勝チーム含む他のチームの今後の健闘を
祈っています。

・VプレミアリーグHP:
⇒ <<<http://www.vleague.or.jp/>>>

さて、今回目を引いたのが、男子の高校生参加チーム
(星城高校:愛知、創造学園高校:長野、東福岡高校:福岡)が
全て大学チーム、?リーグチームにと接戦を繰り広げていました。
将来の逸材もキラリと輝きを放っていたので、とても価値のある
ことだと実感!

またJTをやぶった近畿大学のはつらつとした大学生らしい
思い切ったバレーボールもとても印象的でした。

熱戦を演じてくれた予選、ファイナルに出場した全ての
チームに感謝申し上げます。
バレーボールを盛り上げてくれてありがとう!

◎ジャパネット杯春の高校バレー情報

第66回全日本バレーボール高等学校選手権大会が
来年:2014年1月5日~7日、11、12日に東京体育館で開催されます。

先にも書きましたように、Vプレミアリーグにも対抗できる
ようなチームもありますので、高いレベルのプレー、
こちらも熱い戦いを観ることができるでしょう。

何といっても高校3年生にとっては最後の公式試合。
勝っても負けても感動あり。こちらもその純真な
気持ちにいつも心打たれます。

2020年の東京五輪の主力選手となる年代が活躍するこの大会、
どうかご声援下さい。
私も食いついて観戦することにします。

・春の高校バレー情報:
⇒ <<<http://www.fujitv.co.jp/sports/vabonet/student/haruko2013/index.html>>>

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【編集後記】

◎技術編クイズ「ブロック」についての第3段。
先にも言いましたが天皇杯男子で東レが優勝した大きな要素は、
「ブロック」とその連携でした。

ブロックは勝敗を決するキーになるプレーということ、
お分かりになりますでしょうか?!

そこで、先週のクイズの答え合わせです。問題は、
「ブロックの機能:働き、何をするかを4つ上げよ!」でした。

答えは、
1.相手のスパイクを止めて得点を得る。

2.相手のスパイクの勢いと止めて(緩めて)
味方ディフェンスが処理しやすいボールにする。

3.相手のスパイクコースを限定して、
味方ディフェンスが処理しやすいボールにする。

この3つ。
これらは機能・目的となるものです。

どうでしょうか、お分かりになりましたか?

さてさて、もう一つの目的・効果となるべきものが存在するのですが、、、
こちらはまた次回お知らせすることにしましょう。
※ブロックのルールブックでの定義は、
「選手がネット上端より高い位置で、相手チームから来るボールを
ネット近くで阻止する動作のこと」です。

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