ソチ、冬季五輪に想う。スポーツの心
今週は大雪の天気のもと(寒いです)、バレーボール、
そしてスポーツの話題をお届けしましょう。
そうですね、ソチの冬季五輪が始まりました。
他の競技のこととはいえ、バレーボールに
通ずる多くの学びがあると思いますよ。
◎冬の五輪、雪や氷の上でも熱いぞ!
前号で、女子アイスホッケーのスマイルジャパンの
活躍を期待していると書きました。残念ながら、
初戦はスウェーデンに0-1の惜敗だったようです。
しかし、北欧の強豪相手に素晴らしいスコアだと
思います。これはやはり期待できるでしょう。
○こんなドラマがあるんだ!
思わず、「神も仏もあったものじゃない」と思ったのが、
女子モーグルの上村愛子選手の4位という結果。
前回のバンクーバー五輪で4位、念願のメダルに手が届く
ところまで来たのに、「なんでこんなに一段ずつなんだろう」
とインタビューで涙を見せた彼女。これを知っていただけに、
今回も最後の選手が終わる前まで、3位につけていた彼女に
メダルを取らせたいと思ったのは、私だけではないと思います。
そう、日本中がそう願ったと思います。
しかし、結果は逆転で4位。
う~ん、何も言えない。不運としかいいようがない。
五輪に連続5回出場するその気力たるや素晴らしい。
結果がなかなかついてこなければ、途中で投げ出したく
なるのが人間の常。しかし、彼女は踏ん張った。
それを世間が知るところとなったこと、素晴らしい
価値を私たちに残してくれました。ただひたすらに
自分の信じる競技について20年に渡る努力を続け
られるでしょうか?
本当に、胸が熱くなりました。なんでだろう?
ただただ拍手を送りたい。
ここで想うこと、スポーツは残酷で、不合理なものだと
言うこと。それは努力しても実らないことが如実に
試合の場で表れるから。バレーボールでもそう、
一生懸命練習しても試合で勝つのは1チームだけ。
後はみな敗者です。だからといってその人たちが
努力を惜しんでいたか、そうではありません。
ここにスポーツの妙味がある。敗れても得るものがあるから、
人間が作り出した肉体で表現(体現)する文化と言える
ものがそこにある。スポーツが廃れない理由がそこにある。
※文化とは人間の生活を豊かにするために、その叡智で
創り出されたものとの解釈です。
きっときっと上村選手は、メダル以上の何かをつかんだ
のではないでしょうか。これからの人生を歩む上での糧、
中心となるものを。
今回の彼女のインタビューを見ていて、
「負けてくさらず、勝手おごらず」というスポーツマン
として身に付けたい精神を学んだ気がしました。
バレーボーラーも斯くありたいですね!
ソチの冬季五輪に負けない熱戦、バレーボール。
こちらもよろしく
・VプレミアリーグHP
⇒ http://www.vleague.or.jp/
◎キラっ、なるほど!情報3
「温故知新」2001年に開かれたアジアコーチセミナー、
それに出席をしていました。
その時の講師が、現イラン男子監督のフリオ・べラスコ監督
(当時はイタリア監督?)。その方の講習内容をレジュメで
読み返していました。
ここでキラっとした「日常習慣と試合クセ」についての3回目。
彼がそのセミナーで日本のバレーボールへの提言で、
「日本ではスパイク練習を単独で行う傾向がある」と述べました。
要するに自由にのびのびとブロックやディグ(レシーブ)を
付けずに練習をしている。というのです。
それにより、試合でのそれらのプレッシャー(物理的には大きさ、
高さ、そして、精神的にはそれを粉砕できるか、抜くことが
できるかという気分的な重圧)に対抗できないと喝破。
とても鋭い指摘で、今でも通用するところ大いにあり。
試合に慣れること。
練習のための練習をしない。
とはよく聞かれる言葉です。常日頃の練習から、試合を意識した
ものであることが実践に有効です。バレーボールの動きを取り出して、
分習法で練習するときに注意する点が、ゲームライク
(game like:より実践にちかい状態)になっていることです。
もしくは前回説明したM-T-M法で、個別練習をしたら実践形式を
次に行い、その練習の効果をチェックすることが必要です。
Vプレミアリーグや大学、高校のトップチームでもこういった
シュミレーション練習を多く行っています。
ややもすると毎日が同じパターンの練習になりがちで練習のための
練習に陥ります。ですから、常にその効果を検証するべきでしょう。
そういった意味で、べラスコ監督の示唆は、非常に有効です。
【編集後記】
とても残念です。
このメルマガでも再三に渡り、全日本男子の応援をしてきました。
しかし、先週、ゲーリー・サトウ監督が退任。
現在Vプレミアリーグのパナソニックの南部監督が後任に
就くようです。ここでは種々多くを語ることはしません。
ただ、環境が整わない中での2013年の結果の責任を
負ってのことなのでししょう。
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