Vプレミア初優勝JTの強さ2!&モロモロ、」その他

加藤 敦志 講師一覧


いきなり始めます。
まずは、閑話休題「お役立ち情報」

題名「緊張に打ち勝つ方法を教えます」と銘打った
NHK教育のスーパープレゼンテーション(4/8放送)
これなかなかの内容で、皆様にもよい情報と感じました。
紹介します。

あるポーズを取ることで、成功を導くとのプレゼンテーション。
スポーツに応用できそうでとても興味が持てました。曰く、
周りの誰かから評価を受ける場面に備えて、不安や
プレッシャーを受け、上手く力を発揮できないことが
多々あるが、あるポーズを事前に2分間することにより
その不安を払いのけ、そこでの成功、勝利をつかむことが
出来るという内容です。

そのポーズとは、強者のポーズ。
勝者は常に大きく見える、言葉を変えると大きく自分を見せる。
そうです。このプレゼンテーションでは、陸上100M走の
ゴール直後の勝利の「やったー」のポーズを紹介していましたが、
そのポーズは両手を広げ羽ばたくような躍動感があるポーズでした。
そして勝利の瞬間は誰もがこの大きなポーズになっているというのです。

もう一つの紹介事例が一目で偉い人とわかる両手の拳を
腰骨あたりにつけて、肘を開き、胸をはる、「威張る」ポーズ。
これも強者のものだそうです。

そう言われると失敗したり、ことが上手くいかない時は
前かがみで猫背の小さなポーズになることが多いですよね。
それは強者ではなくて弱者のポーズ。

その逆を自分が試される場面の前に2分間やりなさい
との提言です。

プレゼンター(話者)はエイミー・カディー
(ハーバード・ビジネススクール准教授:社会心理学者)
彼女はボディランゲージの研究と研修も行っているそうです。
この道の研究者、専門家です。
(NHK「スーパープレゼンテーション」ホームページより)

この強者のポーズを2分間実施することで、
「自分の脳を状況に合わせていく。そしてテストストロン
(成功、ポジティブ?ホルモン)を増やし、コルチゾール
(失敗、ネガティブ?ホルモン)を減らすこと」
(同ホームページより)でプレッシャーに打ち勝てる
らしいのです。確かに強者のホルモン状況を作り出す
事により、逆説的に成功を導くという発想もありかな
と頷けます。

ボディランゲージが人をつくる。

このプレゼンテーションのテーマです。
これを私たちで例えるなら試合前に「強者のポーズ」を
実施して、決戦に臨むことはトライしても損にならない
と思います。すごく簡単でできるメンタルトレーニングです。
如何でしょうか?!

Vプレミア勝者決まる。4
男子は初優勝JTの強さについて2

V初優勝JTの戦略・戦術についてお話していました。
今週は、

2、ユニークな攻撃パターン:パイプのタンデム化
(高速バックアタックコンビネーション)についてです。

これを実際に観たときは、世界に通用する
攻撃パターンと思いました。すごい!

まずは前振り。タンデムとは英語のtandemのことで、
縦に並んだ、直列のとかの形容詞的意味と二人用自転車から
連携、協力という意味があります。要は複数で並んで協力する
意味合いがある言葉です。

そしてバレーボール、特に米国ではこの言葉で
時間差攻撃のクイック攻撃(アタッカー)の真後ろから
時間差攻撃を仕掛けるコンビネーションのことを指します。

この攻撃日本が編み出したもので、1972年のミュンヘン五輪で
男子バレーボールが金メダルを取ったときにできた戦法なのです。
その当時は前衛の攻撃者がこのコンビネーションを組んでいましたが、
40数年を経ての進化系はクイックに入るアタッカーは前衛に
位置しますが、真後ろから時間差を撃つアタッカーは後衛に
位置しています。

そうです、前衛+後衛=平面攻撃から立体攻撃になりました。

数年前にパイプというバックアタック形式をブラジルが
編み出しました。これはバックセンターから少し低めのトスを
バックの攻撃者が打つというものでした。

当時バックのライトから打つのが常識だったバックアタックを
センターから仕掛けたことが斬新でした。そしてそれが
コンビネーション攻撃と進み、そしてそれがタンデムまでに
発展して来ました。

これタンデム化になると何が起こるかというと前衛同士の
タンデムよりも後方から前方に飛び込んで、その勢いを
ボールに載せることができますので、その分
打ったボールの威力が増します。

ですからよりダイナミックでパワフル(=得点になりやすい)な
時間差攻撃となるわけです。

まずこの実現には後方から前衛のアタッカーの真後ろまで跳べる
跳躍力(スピード+筋力)が求められます。ですから一層体力的
(フィジカル)要素が必要なことだといえます。

JTのヴコヴィッチ監督はヨーロッパで実績のある方と伺っております。
その強豪がひしめく中で磨かれた戦術戦法は観る者に感動と関心を
集めるものと言えます。そしてこれが確実にJTの初優勝に繋がったと
思うのです。

すばらしいバレーボールに感謝、JTサンダーズ!

◎福島から発信しよう!冬の講習会、福島白河にて
福島白河での講習会-内容編16:

このところお話していた講習会の紹介でちょうど私に寄せられた
質問が同じ、レセプション(サーブレシーブ)についてでしたので、
少々回り道をしました。

来週から福島白川での講習会の最後のパートをお話していきます。
ご期待下さい。

テーマは「1日の練習をどう纏めて、終わるか」です。

【編集後記】

「バレーボールの聖地、バレーボールの甲子園」
である東京体育館の話題。

「運動後に適したアスリート色の提供を(専用カフェにて)始める。
都心で働く会社員らの利用を想定。体調管理に生かしてもらう
とともに、館内施設の利用を促す」。
(日本経済新聞 4月28日日刊より)なるほど。

背景にあるのは2020年の東京五輪を見据えたスポーツ人口の
裾野拡大とスポーツ実施率の向上。東京都の調査によると
成人のスポーツ実施率は2014年度に60.5%。世界トップは
70%で世界水準に引き上げを目指す。(同紙より)

都スポーツ文化事業団が企画したそうですが、
日頃アスリートがどのようなものを食しているのか
体験できるところ、とてもいいです。

アスリートは究極の健康主義者ですので、
(そうでなければ試合に勝てない!!)
是非体験してみて下さい。

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