(戦略的)セッターを考える!3
梅雨最中の東京からです。皆さん雨に負けず、お元気ですか?
今週もよろしくお願いします。
○「セッターがいま一つ」について。
前回から「GW合宿(高校女子:長野県長野市南長野運動公園
体育館にて)アドバイザーとして参加。そこでのQ&A」を
始めています。
「この合宿で一番多く寄せられた指導者・コーチのお悩み、
セッターについて」
「セッターがいま一つ」
「安定した(トスの)フォーム作りを阻害するのは、
固定概念だった!」
さてそのコーチをしたセッターさん、トスが安定しない
ということでどんな状態だったかというと、
1、セッティングポイントを推測し、正確に素早く移動する、
ことがいまひとつ。
遅かったり、潜り込んだとしても不適切な位置に間違って
行ってしまう。
2、右目の上部で下半身と地面からの力を受けながら、
同時にボールキャッチ(フォールド)&リリース=F&R
(※キャッチはルールブックで反則となる用語となっています。
以前のフォールディングがキャッチボールとなっています。
ですから、フォールド(指、手のひらで)=包むを今より使用します。)
を行なう。そのF&Rの動作に入る前の手の構え(フォーム)、
手のひらが天井に向いてしまう。
3、右目の上部でなく、顎の上部にてF&Rを行なっている。
がありました。
1、の動作が不確実だと常に違ったフォーム、
2、に繋がるのですが、F&Rの位置がずれてしまい安定した
トスの供給ができなくなります。
それに3、のF&Rが顎の上で、が加わるとその不安定要因に
拍車をかけてしまいます。
皆さんはお分かりでしょうが、安定した動作、上手な動き
というのは常に一定で、合理的な動作から生まれます。
それは機能的な美しさを伴います。しかしこのセッターさんは
いつもそのフォームがばらばらなので。その美しさを
感じることはありませんでした。
一つ目の改善ポイントは、機能美を身に付けること。
さて、2、の「F&Rの動作に入る前の手の構え(フォーム)、
手のひらが天井に向いてしまう」。に言及します。
手のひらが天井に向いている=相手に手のひらの方向を
見られていることになります。それはリスクがあります。
ボールの接地面は、相手にとってボールの行方を見極める
ことができるリスクを伴った危険部分(リスクポイント)なのです。
オーバーパスアクションでは手のひらがそのリスクポイントになります。
そのリスクポイントを長い時間見せる、いや、見せびらかすような
フォームをしているそのセッターさんは常に相手に読まれる情報を
発信してしまっていることになります。
スポーツとはある一定のルールの下に、身体活動で勝ち負けを
競い合うものです。ですから、相手に先んじなければなりません。
その工夫をすることが鍛錬であり、練習です。その際に注意すべきは、
相手に悟られるような動きは禁物だということです。
こう論じていると、フォール&リリースをする直前の手の構えは
手のひらが相手に見えないようにすること。両手の手の平が
天井に向いた状態では、相手ブロッカーにフォールド&リリース
されてトスになって出るボールの行方を指し示すものとなりませんか?
さて、そこで2番目の改善ポイントが出てきます。
さてそれは? 次号に続けます。
【編集後記】
高速バレーボールに対処するには?
本日、リアルスタイル事務局から連絡がありました。
ご質問があったようです。
「どうしても(ライバル)の高速バレーに勝てない。
どうしたらいいか?」
目上の相手と対戦するとだいたい下位のチームは
この課題に出くわします。
高速=速攻コンビネーションを戦法に取り入れたチームと
解釈できますね。私のイメージではAクイックかCクイックを
ミドルで仕掛け、レフト、ライトに平行トスで飛ばすような
攻撃を持ったチームのことではないでしょうか?
こういうことが出来るチームはディフェンス(レセプション含む)
=守りが安定していて、尚かつセッターが上手という2つの条件を
満たしています。そうではないですか?ですから守りもセッターも
良いチーム=技術的に高いチームですから、勝つことは相当に
むずかしいとまずはお伝えしておきます。
しかし方法はあります。
追々、中心テーマとして取り上げようと思います。
先週、男子全日本は、ワールドリーグの第2週の結果を
1勝2敗とお伝えしましたが、1勝3敗でした。
(ごめんなさい。)
そして、今週はというと韓国戦の第一戦は3-1敵地韓国で完勝。
現在2勝3敗。昨年の成績に比べて非常に成績は上がっていることは明るい。
ガンバレ、日本!
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