特番!「バレーボールの面白み」

加藤 敦志 講師一覧


おめでとう、全日本男子!
先週、アジア選手権で宿敵イランを決勝戦で降して
優勝しました。

やったね!久々の男子において明るい話題です。
この調子で来年開催のリオ五輪の切符を手に入れて
欲しいと願います。

チャンスは2回、今年のワールドカップ(日本開催)、
そして来年の五輪最終予選+アジア予選。
前回のロンドン五輪出場を逃しているだけに、
期待の高まるところです。

現在ワールドランキングで21位。女子の4位と大きく
水を空けられた感のある男子。しかし昨年南部監督が
就任してから順調に成果を出しています。
(昨年のアジア大会で準優勝でした。)

今年は若手を中心に選考し戦力の拡大を図っています、
来年の五輪に向けて、ベテラン勢との融合、化学反応も
見てみたいものです。大学生の石川選手
(今回は参加していなかったみたいですが)や、
2m越えの山内選手、社会人1年目の攻守にバランスの
取れた柳田選手(ウイングスパイカー)、2年目のやはり
2m近い出耒田選手(ミドルブロッカー)などどんどん
その実力を見せ付けていますし、

また初選出の中堅メンバーも活躍しています。
(彼らには思い切りの良さがあると考えます。
近年勝てないイランに対してもそのコンプレックスがない。)
これらが刺激となってベテラン選手とうまくかみ合うような
チームになってもらいたいと思います。

男子が金メダルをとった1972年ミュンヘン五輪の成功は、
そこからさかのぼる事1964年。女子の活躍(東洋の魔女と
呼ばれ宿敵ソ連(現ロシア)との決勝を制して
国民的ヒロインになったこと。

男子もその時見事に3位銅メダルに輝いたのですが、
女子の人気が高かったため、見向きもされなかった。
それが大きなモチベーションにつながり、松平監督率いる
チームが8年後に開花したわけです。
(現バレーボール協会会長の木村選手はその中心人物でした。)

その時のキャッチフレーズが、
「負けてたまるか!」

(前回の)東京五輪がきっかけとなった男子の成功劇。
この状況に似たところがあります。女子の方がランクも人気も高い。
注目度もまだまだ後塵に拝しています。これから男子の復活劇に
繋がることができるか?その兆しあり。楽しみですね。

◎小諸「信州青少年の家」にての恒例夏季合宿に参加。
2週続けてバレーボール講習をさせて頂きました。
場所は長野県小諸市。

集まってくれたチームは、この5月のGW合宿にお会いしたチームや
その近隣の高校女子のチームです。運営されているUH高校のWK先生
いつもお世話になります。かれこれ7年前から続いているイベントを
今年も有難うございました。そして、新たな発見がありました。

しかし、山形田川地区といい、どこもかしこもバレーボールの熱が高い。
素晴らしいことだと思います。これが日本のバレーボールの下支えに
なっていると実感!今回も約100名が一斉に。長野の標高1000mくらいの
ところにある体育館。涼しいのですが、しかしその熱気でムンムン。
ここでも熱心な選手、指導者・コーチの方々とバレーボール交流を
してきました。

そして、この講習では、
1.レセプション(サーブレシーブ)をより確実にする。

2.威力のあるサーブを打つ。

3.スパイク、ブロックにおける空中でのボディバランスとコントロール。

これらの事前課題を与えてもらっていました。
ですからこの3つを基本テーマにしての実施となりました。そして、
もう一つのキーワードが、「バレーボールの面白み」。

夜、指導者・コーチの皆さんと一献を介して語り合う中で、やっぱり!
と思える皆様の告白?があったのです。

先々週の山形田川地区小中高合同女子強化練習会兼指導者講習会報告
(主題は、Passion=情熱)とともに、「この夏の学び」としてこれから、
皆様にお知らせしていきます。この熱さ、暑さに負けていません。

【編集後記】

1.「レシーブのスタートポイント」
2.「フェイントの拾い方について」

読者の方からいただいたこの2つについても適宜お知らせします。
まず、1.について、こう勝手に読み替えました。

「レシーブの初期動作のきっかけとなるポイント(タイミング)」。
結論から言いますと、

「相手スパイク(アタック動作)が始まるときに、準備をする。
(その構えを取る。)」。詳細は次号にて。

※そして2.については先週末の長野小諸合宿にて実施しましたので、
その時の紹介にてお伝えします。

夏負けせずに羽ばたけ若者たちよ!

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