スモールバレーボールに光を当ててみる!

加藤 敦志 講師一覧


お元気ですか?
先週京都に行きました。すごい観光客の数、かず、数。
外国の方も多数来られて秋の京都を楽しんでいました。

その京都もそうなのですが、今日本の観光地がすごいことに。
それは、中国人観光客がわんさと押しかけています。
その理由とはなんでしょう?

1、品質(安全安心、機能性、機能美、壊れにくい)
2、おもてなし、アフターケア
3、日本(建物、品物等)のデザイン、素材

この3つが良いとの理由があるみたいです。

日本のおもてなしが良い。
日本の安全安心できるところが良い。
日本の物の品質が良い。

これが理由だそうです。

こんな話を京都のタクシーの運転手さんから聞きました。
「中国の漢方薬を買わずに日本のものを求める」
思わず微笑んでしまいました。だって漢方薬は
中国の由来の生薬ですよね?!へーという驚きとともに
日本の模写力そしてその品質を発展させる力は
すごいものがあるという混ざり合った感情(笑)を
呼びました。

また、その運転手さんがこんなことも。
「中国人旅行会社によると今日本に来ているのは約2割、
あと8割の人々が訪日を希望しているらしい」。

なんと!残りの8割がやって来たら日本はどうなるのだろう?
まぁその心配はその時に任せるとして、まずは日本の文化、
技術力が相当認められていることに拍手。
ジャパンウエイがここにも存在しているのですね。

きっとこのち・か・らがスポーツの世界でも
大きなち、か、らと結びつくはずです。

この日本で育まれたものだからです。
そのような観点から緻密で技術・戦術精度の高いバレーボールが
やはり日本のお家芸になるのでしょうね。
(コンビネーションバレーボールだけを指して
言っているのではなく、全体としてです。)

◎こんなバレーボール感もあるんだなぁ。
―脚本家:橋田壽賀子(はしだすがこ)さんの場合―

こういう記事を見かけました。とても著名な脚本家の橋田壽賀子さん。
「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」という国民的ドラマの脚本を
手がけました。90歳になった今もお元気で活動されているそうです。
インタビューで曰く、

「私は二流、三流でたくさん。そう思うと本当に楽ですよ。
脚本も、いくらでも早く書けるし、疲れない。<<中略>>
一流だと、ここから落ちたら大変だという気持ちになるでしょう。<<中略>>

女学校ではバレー部でした。試合に出場するのは12人。
私は13番目の選手でいつも試合を無責任に見ていました。でも、
試合に出て、もし球をうけられなかったらどうしよう、と
気をつかうじゃないですか。レギュラーになりたいとは全然思わなかった。
試合に出なくても、自分はバレー部の一員だというだけで満足していました」。
(しんぶん赤旗 2015年9月27日号 日曜版より抜粋)

なるほどね、これはなかなか優れた心の持ちようです。
いつも、いつも、何がなんでも一流だ、一番だ、人に勝たなければ
と気持ちを張り詰める。そして、負けられないという脅迫感に
苛まれていてはいくら身があっても足りません。

こういう橋田さんの二流主義感は、心を伸びやかで柔軟性に
保つと思います。

ところがその二流主義の気楽さが、時にすばらしい発想を呼び、
誰もが考えつかないアウトプットを世に出すことも。
これは、よく知られているところです。

ですからアスリート、(競技スポーツの)指導者・コーチも時には
「無責任に観る」。ことも必要な所作だと思います。

いい加減と言われるでしょうが、スポーツは所詮「あそび」ですから。
その本質を間違えない事が楽しむことに繋がります。
如何でしょうか?

◎8月初、小諸「信州青少年の家」にての恒例夏季合宿に参加。
ここでの課題テーマについて説明しています。
今回は、今までのまとめをしましょう。

「威力のあるサーブを打つ」。そのために必要なこと。
・腕、肩だけの力だけではなく、身体(体重)そして、地面から受ける
反発力などを利用して(力をボールに乗せて)打つことが必要。

・但し、威力のあるサーブを求めて大きな力を加える事ばかりに
目が向いて、肩、肘などのアフターケアがおろそかになっていないか注意。

・ストレッチとアイシングの励行と「肩は消耗品=肩のインナーマッスルや
内部構造物は壊れると再生が効かないもの」

⇒健康に威力のあるサーブの追及をしていただければと思います。

さて、ここで一つの提言があります。
いつも強いサーブを打つことが威力のあるサーブとなるのか、
と自問自答してください。

以前にも説明しましたが「威力がある」サーブの定義を考えてみましょう。
威力がある=相手のレセプション(サーブレシーブ)が乱れる。
=その精度がC、Dパスになる。(セッターが3m以上動く、
良い態勢でセットできない。もしくはほぼサーブポイントになるか、
チャンスボールが味方に返ってくる。)

そうです、この目的を果たすサーブがつまるところの
「威力のある」サーブです。

ですから、いくら強いく速いサーブを打ってもこの要件を
満たさなければ「威力のある」サーブとは呼べません。

私の主張はこうです。強くなくても速くなくても
「威力のある」サーブを打つことは出来ないか?

ここで必要となるキーワードが、「相手に読まれない」サーブです。
次週に続けます。

※フローターサーブ、スパイクの腕の動き(肩の動きも)を
「オーバーヘッドアクション」と先週言いましたが、
「オーバーハンド」や「オーバーアーム」とも言います。

【編集後記】
2.「フェイントの拾い方について」

申し訳ありません。「たい焼きレシーブ」の命名について
現在追跡中です。どんな理由があるのか?もう少し時間を下さいね。

では、本日はこのレシーブ方法の合理的な部分を説明します。
この身体の横方向への「回転」レシーブ(本来の回転レシーブは
縦方向気味に身体を回転、少し左右どちらかに傾いた前転:気味に回る。)
である「たい焼き」レシーブは身体の柔らかいところを使って体を
回転させる実に痛みをなるべく伴わないように出来ているのです。
これ皆さんご存知ですか。

1. 回る方向の膝(ここにはニーパッド、膝あてサポータがされていますね?!)
2. 回る方向のすね横の筋肉で、やわらかいところ。(前脛骨筋といいます。)
3. 身体を反転させて回る側のお尻(仰向けになった状態)
4. 背骨横の背筋の盛り上がり部分(そこですべる)

これだけ体の柔らかいところもしくはそのようにしたところ
(膝:サポーターにて)を床に接地していって痛みを少なくして、
思い切ってレシーブ(ボールを触れる)後に、身体を反転して
滑らせることができるようにできています。

どうです、とても合理的な方法だと思いませんか?
これを考案した元全日本女子(元日立)の山田監督の智恵、
それを実践したモントリオール五輪の金メダリストの
メンバーの実践力はす・ご・いの一言に尽きますね。

【これからの説明メニュー】
フェイントの拾い方(残り)
「・フライパン
・掬(すく)い上げ(それこそディグでしょう!?)
・シュプロール(たい焼き)
・ランニング
・フライング/スライディング
※インステップキック」

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