-最終回を迎えました。―福島白河にて冬からの紙上講習会- 

練習メニュー


昨年から続けて来たこのテーマ、今回で終了となります。
長い間お付き合いいただき有難うございました。さて、
一旦復習どこまでお話したか?

まずは説明目次をもう一度見てみましょう。

福島白河講習会_午後の講習内容:
1.ウォームアップ→2.整列式フットワークドリル
→3.レセプション(サーブレシーブ)
→4.股抜きポジショニング(3人組)
→5.プチパス→サーブ1対1
→6.ゲーム10分×3セット。

さて本日は、今までの残りの3以下をお話します。
4.股抜きポジショニング(3人組)
5.プチパス→サーブ1対1
6.ゲーム10分×3セット

上記4.5は前のメニュー先週までお話していました、
レセプション(サーブレシーブ)に繋がっています。

さて、4.は移動するスキルを身につけるものです。
レセプションの構えの姿勢(足首、膝、股関節を曲げて)で、
レセプション(サーブレシーブ)のボールを正面でとる
=両腕の位置が重要。ですからこのドリルは、左右方向の真ん中
(身体の横幅内)と上下方向の真ん中(大体おへその前辺り)で
ボールをヒットする=正面でレセプションするための、前述、
左右方向の位置取り(ポジショニング)を正確にするドリルです。

方法は指導者・コーチがボールを転がして、それに正対する選手が
その転がって来たボールを股に通して、後ろに逃がすというものす。
これを3名の列を作って、列の人数の股を上手くくぐるように、
ステップ(サイドステップなど)を使って移動します。

ボールを投げるコーチは様々な方向にボールを転がし、
時にはスピードをつけてボールの股抜きが難しく
なるようにも工夫して投げます。

そうすることでボールが跳んできた方向に正対する感覚を
身に付けます。実際にはボールは空中を飛来してきますが、
スキルのまだ未熟な選手には、初期の導入段階として
効果があります。

また面白味が増すように、難しい方向のそれもスピードのある
ボールを投げて、ボールを股にくぐらせることができなかった
選手とその選手の後ろの選手には罰ゲームなどを課すと
一段と真剣味、面白味が増します。

これをだいたい3~5セット。
(また、列の最後尾の選手は前から股をくぐって来た
ボールを手でキャッチして、そのボールを持って
最前列に走って位置して、そうしてボールを転がす
コーチなどに投げ返します。これを順繰りに行ない、
その順列が元にもどったら1セット終了です。)

5.プチパス(距離が短く、ボールの軌跡が低いアンダーパス)
これはボールをコンタクト(接触)する部分をしっかりと
確認するためのドリルです。一般的にはアンダーパスの
両腕のメン(面)、大体片方の腕の腕時計をするところ
周辺にボールを当てるようにすれば良いとされています。
(個人差はありますが、)

その最適ポイント(スイートスポット)にしっかり当てる、
そのボールが当たる部分をしっかり意識するために
選手二人組みで約1.5m~2.0mくらい距離を空けて
お互いに向かい合い、腰の高さくらいの平行パス
:低くてスピードが速いパスを連続10回行います。

そうすることにより正確なスイートスポットでの
連続接触が必要になり、ボールを当てる正確性が
養われます。これを5セットくらい。

そうして、ネットを使わずに大体9mの間隔を空けて、
一人の選手がサーブもしくはボールをオーバースロー
(上手投げ)して、反対の選手がレセプション
(サーブレシーブ)し、まっすぐ返球する1対1の
ドリルに発展させていきます。

その際にまだ、技術の未熟な選手についてはいきなりボールを
ボレーするのではなく、おへその辺りでボールを抱えるように
キャッチして、そのボールをとらえる場所を覚えることを
やっても良いと思います。これが、サーブ1対1の練習です。

このようにバレーボールにおいて重要な意味を持つ、
レセプション(サーブレシーブ)の基本練習(ドリル)を
行ないました。

そして講習の最後仕上げは、各チーム(レギュラー)と
非レギュラーチーム(チーム毎にレギュラーでない
選手にて編成)で

6ゲーム10分×3セット

を実施して、今回の講習の成果、個別練習で落ちてきた
モチベーションをゲームで再び上げて、締めとしたのです。
(やはり選手はゲームがやりたいものなのだということを
忘れないようにしなければなりません。)

ここでの注意点はゲームという個別練習と違う環境下でも
今回練習したことを意識的に発揮するように意図して
ゲームをするということを事前に伝える、もしくは
ゲームの途中で指示することが肝要です。

なかなかその日の練習成果はここで表れませんが、
それでも上手くいった場面があったらその場で
ゲームを止めてでもその選手や周辺の選手に
「これこれができた」と伝えることが大事だと思います。
そうすることで実践的に技術を身につけることに繋がります。
時間がない場合は正式な25点でセットの決着がつくやり方
ではなく、時間制にして時間を節約します。
これも適宜判断していきます。

さて半年近く紙上講習の形をとりました
冬の福島白河ひがしクラブでの講習会が今回で最終となりました。
また新しい講習会の紙上紹介をしたく思います。
ご清聴(いや、ご清読)有難うございました。

【編集後記】

次回のトピックス予告!
紙上講習が終わったと言った、舌の根が乾かないうち
ではありますが、このGW合宿(高校女子:長野県長野市にて)
アドバイザーとして参加。そこでのQ&Aを次週より掲載いたします。

さて皆様に質問。
この合宿で一番多く寄せられた指導者・コーチの皆様のお悩みとは???
それは、以外にも悩みの王様:レセプション(サーブレシーブ)では
ありませんでした。さてなんでしょう?この時期、インターハイ、
関東予選が近づく中で、チーム的には何とかしたいあの部分、
チームの浮沈を握る役割です。

あいや、次週まで待って!

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