やりました全日本男子、南部ジャパン!

加藤 敦志 講師一覧


今帰宅のバスの中で書いています。
東京の夜景はきれいですね!
今日も平和に過ごすことができました。

しかし、集団的自衛権を閣議決定したとのニュースがあり、
平穏無事に過ごせる今を本当に幸せに思います。

今週もよろしくお付き合い下さい。

◎【全日本男子】
ワールドリーグ第11、12戦を観戦しました!

0.7秒以内

これ何のことだかわかりますか?

今週末観戦したワールドリーグ第11戦、12戦の
全日本VSドイツの試合でのあらかたのジャンピング
サーブのアクチュアルタイム(飛行時間=
サーバーがサーブを打つ瞬間から相手の
サーブレシーブまでの時間数です。

そうです全日本の男子のワールドリーグ埼玉・
越谷大会対ドイツ戦で私が会場にて実測した値です。
すごく早いです。だって1秒以内に自分のところに
サーブが来るのですよ。

例えば、そうですねくしゃみをしたらもうボールが
目の前に来ていたとか、後ろに誰かがいて、
ふり返ったらもうボールが手元に来ていたというような
世界です。

これが一流の選手のジャンピングサーブになると
0.5秒台になってくるのです。もうそれこそ
まばたきしたらボールが顔面になんて世界が
出てくるわけです。

そんな瞬速ワールド、これはすごいの一言ですね。
これをサーブレシーブして切り返すわけですので。

さて、その様な中、全日本男子が劇的な一勝を挙げました。
待ちに待った勝利の美酒が飲める日がやって来たのです。

2014年ワールドリーグの最終戦のことです。
南部新監督就任後すぐに開催されたこの大会、
完全ホームアンドアウェー形式で行われます。

日本はグループ2で、ドイツ、フランス、アルゼンチンと
インターコンチネンタル(大陸間予選)を戦いました。
(勝てば決勝リーグに進出、賞金も出る大会です。)

実際にはドイツ、フランス、アルゼンチンとアウェーで、
そして愛知小牧でアルゼンチンと京都でフランスと最終週、
埼玉越谷でドイツと計12戦したのです。

これはかなりハードなスケジュールで毎週2戦、それも
各国の移動を伴うものです。非常にコンディション調整、
メンバーの入れ替え、それに伴う戦術変更などのチームの
対応力、柔軟性が必要となります。

「0勝11敗」

そうです、最終戦まで我が全日本は勝ち星を
上げていませんでした。南部ジャパンとしては
本当に苦しい船出となっていたのです。

どうなることか?と出向いた越谷の試合。
やはり緒戦は0-3の完璧な敗北。
やっぱり、そうか!?

しかし、しかし、次の日には、見事な変身ぶりを
見せたのでした。(相手のドイツも疲れのせいか
前日の生彩がありませんでした。)

ここぞとばかりにキャプテン越川選手の好守特に
サーブとスパイクがドイツコートに炸裂します。
清水選手も好調さを見せました。

また全日本初選出の伏見選手、207cmもサーブポイント
をあげ、滑り出しがよく、1、2セットを連取!
にわか沸き上がる初勝利の予感。
会場中に広がりました。

しかし、しかし、ここからがいただけません。
2セットを取ったことで気がゆるんだのか、
3セット目はドイツに先行されて、またプレーの
冴えが1、2セットとはまるで違う別人のよう。
えっ、一気にマズイ雰囲気が、、、

結局そのセットは20点まで行かない完敗セット
となったのです。おいおい、一体どうなったんだろう?

こういう現象は若いチームによくみられる現象、
一言で言うと試合運びを知らない=集中力の
発揮どころのポイントがずれたとの見方ができます。

1、2セット気合い十分でそのエネルギーの消耗、
気のゆるみなどが合わさったものなのでしょう。

こういう時にメンバーチェンジを行いチームの活性化を
はかるのですが、セッターの深津選手に換えて高橋選手を
投入しますが、ままならず序盤の失点を挽回出きず、残念。
案の定4セット目はシーソーゲームの末、惜敗です。

この取られ方はいけない。
ここにおいて若いジャパン、まだ勝ち癖がない、
そこが裏目にでないようにと最終セット前に祈りました。

だが、この日のジャパンはやはり何か違うものを
感じさせる粘りを見せたのです。

越川、清水両選手の攻撃での踏ん張り、伏見と深津選手の
好サーブで逆転を許しても大きなリードをさせません。
デュースの末接戦を制したのでした。拍手、拍手。

その一瞬この時を待ちわびた会場から割れんばかりの
歓声が上がりました。この一瞬がスポーツの醍醐味だと
思いました。待っていて良かった。

思い切って若手を候補に入れた南部監督。
その成長には時間も掛かることと思いますが、伏見選手はじめ、
大学生の山内選手(この選手も2mを超える長身です。)また、
高校3冠を達成した石川選手なども名前を連ねます。ですから
将来的にいうと非常に有望な選手が揃っているといえます。
今必要なのは経験。この苦い経験を通じて大きく育って
くれることを期待したいと思います。

やはり男子は「生」観戦をお勧めします。
本当に早さ、高さ、力強さが躍動。今度、ご一緒したいですね。

【編集後記】

前述した伏見選手のサーブが好いのは理由があります。
彼は2mの身長で体重も100Kg近い。そのパワーを
ボールに伝えることができるのです。

彼のサーブの種類はジャンプフローター。
そして、相手の前衛=攻撃者にオーバーパスで取らせる
ところに打つと、それを弾くことができるサーブなのです。
何本も相手のオーバーパス(サーブレシーブ)の手を
弾いていました。身体の大きさとサーブ(スパイクも)
の関係。これは見逃せませんね!

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