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セッター論 その2

「セッターがいま一つ」
前回、セッターは、戦略眼があることが必要。
相手を翻弄することができるように、相手の陣形、
態勢について観察・分析そして瞬時に作戦を立案して
より効果的なトスを上げること=セットアップを
おこなうのがセッター。
⇒セットアップ(Set Up)=セッターがトスを上げる
プロセスで、スパイクでのお膳立てをすること。
その目的は、味方スパイクがポイントか有効打となる、
トスを供給すること。と説明してきました。
「安定した(トスの)フォーム作りを阻害するのは、
固定概念だった!」
と、この分析結論に至るのですが、
まず、この合宿のコーチングで私が意識したその
「フォーム」とは、相手(のブロック、ディフェンス)
の動向を察知する”スパイアイ”+相手を幻惑する、
ギャンブルマインドが大前提となったフォームのことでした。
セッターが味方レセプション、カウンターアタックや
パスからボールを供給され、ボールをスパイカーに送り出す、
一連のプロセスが正しいフォームと連動します。
その中に、
1、安定したトスを味方スパイカーに供給すること
2、相手のブロッカーとディフェンス陣を撹乱し、
味方に有利になるような言動をする。
(動作だけでなく言葉も含まれます。だから言動)

この2つの要素が含まれていることが不可欠であると考えます。
それぞれに見ましょう。まずは1番目。
安定したトスを繰り返しあげることができるように、
常に一定のフォームと動作でトスを上げるようにします。
そのポイントは単にボールをキャッチ&リリース
(ボールをオーバーパスアクションの手の構えで
つくられた手のひらに受け入れすぐさま空中に放り出す動作)
の上半身、単に手、上腕部分をだけを言っているのではなく、
トスにまつわる全ての全身の動作がフォーム withムーブメント
(動きのある形、構えから動作)で成り立っています。
トス(セッティング)の要件定義(一連の時系列フォームと
命名しましょう。)は以下です。
(この場合は、ジャンプトスでなくグラウンディングトス:
両足を接地してのトスを対象としています。)
1、セットアップ守りの位置からセッターポジションに位置する。
(チームによって若干位置の相違があります。)

2、セッターポジションにて、味方の返球を待つ。イニシャルステップ
(動き出しのためのスプリットステップのこと)をして移動の準備をする。

3、ボールが味方のレシーバー(レセプショニスト)からボールが
返球されるやいなや、すぐさまそのセッティングポイントを推測し、
正確に素早く移動する、セッターステップを行ないながら
(左⇒右⇒左のリズム)、

4、そこにすばやく潜りこむ。その位置は、右目の上部(右側額近く)
でボールがキャッチ&リリースができる位置。その静止フォームは
ファンクショナルトレーニング(井上大輔氏:ファンクショナル
トレーニング協会が提唱)で言うところのアスレチック・ベース・ポジション、
いわゆる足首膝、股関節を曲げて、地面を押し付けて得られるパワーを生む、
腰が低い姿勢。)

5、右目の上部(すなわち右肩、右上半身、右骨盤;股関節、
右膝そして右足首の上)で足首、膝、股関節の動きとそれに伴う
地面からの反発力を右半身より受けて、肘、手首の関節と両手の肘を
伸展させながら同時にボールキャッチ&リリースを行なう。

5、前述のセットアップ動作のエンディング=その勢いを
余韻を残して消していくフォロースルー。

6、その後、スパイク(アタック)カバーに行く。
(次の動作へ変換する。)
この一連のフォームプロセスの中に、「相手に読まれる」のではなく
「相手を翻弄する」トスにするためのある行動が含まれるわけです。

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