バレーボールパフォーマンスを向上させる5つの基礎要素

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バレーボール競技の究極の目的であるオリンピック。

その日本名の「五輪」と、かの有名な剣豪宮本武蔵が著した、剣の指南書である、「五輪書」を掛け合わせ、語呂合わせして、このコーナーの名前にしてみました。

読者の皆様にとって、よい指南役となれますよう努力いたします。

「試合1ヶ月前のチームリビルディング(再構築)、アプローチの仕方について」

今回はこのテーマについてです。

そろそろ中学、高校は新人戦地区大会の時期、大学に至っては秋季のリーグ戦が終わり、全日本インカレに向かう時期ではないでしょうか。

試合の1ヵ月前にすべきことを述べたいと思います。

  1. 次の試合の目標は何かを再確認
  2. それに向かうためのスケジュール、アクションプラン:具体策をスタッフ、選手が共有する
  3. 上記1.2.を達成したことをチェック

確実に出来たということを実感する。

これらのことが必要と考えます。

例えば、次のようになると思います。

1.について:高校の場合なら

「来年の新人戦県大会出場権を取ること」などと再確認すること。

当初目標と変更があるかどうか、その目標が生徒・プレイヤーの腹に落ちているかどうかなどです。

2.3.について:(試合まで4週間あると仮定して、)

1週目は、自分たちの強みを確認し、その反復練習する。

2週目は、実践練習を行い、その中の課題を抽出する。

3週目は、実践練習の中に、課題克服の練習を入れる。

4週目は、試合に向けての心技体の調整⇒試合にチーム全員が集中して、やることがはっきりしている状態を作る。

これらの課題群は、数値で表されて、克服練習での成果が数値に反映できると、選手にこれが出来たという自信がついてくると思います。

(一種のポジティブシンキング:積極的思考法ですね)。

よって、この時間帯で、解決できない難しい過大な課題の設定は、自信喪失につながり兼ねませんので、避けた方がよいと思います。

如何でしょうか。

さて、これからこのコーナーでは、

1.心:精神力・集中力などのメンタルに関する項目「心の巻」

2.技:バレーボールの固有の技術面に関する項目「技の巻」

3.体:筋力、持久力、パワーなどの体力面に関する項目「体の巻」

4.戦術:「術(じゅつ)の巻」

5.ヒューマンスキル(チームビルディグ:チーム作りやコミュニケーションなど組織力に関連するもの)に関する項目「束(そく、たば)の巻」

これら5つ項目は、バレーボールパフォーマンス(個人・チーム力)を向上させる基本要素と考えています。

これらに関して、一つずつ項目を取り出し、関連する情報なり話題なり、私の考え方などを盛り込み、付け足し、紹介して行きたいと思います。

心・技・体が個人的な側面、戦略/戦術、ヒューマンスキルがチーム的な側面と概ねお考えもらうとわかりやすいでしょう。

但し内容によっては、それぞれ要素がすべて独立して、はっきりと境界が引けるものではなく、お互いに関係しあって成り立つものです。

問題解決の糸口にするためには、今の問題のプレーは一体どこに起因するものかを明確にした方が、整理しやすくなります。

チームリーダー、指導者・コーチは、もやもやしている状況に対して、プレイヤーに方向性を示すこと、そのための決断することが大切になります。

その際の分析の枠組み(フレームワーク)になるものとお考え下さい。

これらを、1年間の試合を中心としたスケジュール(主に中高校生)になるべく合わせたタイムリーなモノを提供したいと思っております。

3.【Q&A】

Q:「私はバレーボール未経験、素人の監督ですが、選手に、『先生はボール出ししないで。恥ずかしいから』と言われています。どうしたらよいでしょうか」(高校女子顧問)

A:「ボール出しをしない指導・コーチする部分、得意なものを優先的に生徒さんに伝える。

そして、不得意とされる部分については、

時間を遅らせて対応する。(たとえば、生徒のいないところでボールをヒットする練習やアンダーサーブの練習をしておく)

それまでは、外部の出来る人などに手を借りておく。

という方法があります。

また、ボールをヒットすることを求められたら、

まずは、ボールを投げることで代替して下さい。

その際の注意点としては、ボールを手から離す瞬間に「声:ハイとかソレッとか」を出して、生徒にその瞬間が、ボールをヒットされた時というタイミングをつかめるようにして下さい。

(すぐ横に生徒を立たせて打つ動作をタイミングを合わせて、してもらうのも良いでしょう)。

ボールを打つ(ヒットする)と投げるとの違い、飛来するボールを瞬間に手で当てて飛ばすのか、持っているボールを離すとの違いの差を、声を出すことによって縮めて欲しいと思います。

熟達した指導者・コーチでも、レシーブの導入期ではボールを投げて、選手にレシーブをさせる、(基本動作を身につけてもらうため)、ことが多々あります。

ただボールを投げるにもそれなりの筋力、持久力は必要です。

トレーニングは怠らずにお願いしたいものです。(腕立て伏せ、懸垂、もしくは斜め懸垂、スクワット、腹筋背筋など)

先生が真剣にバレーボールに向き合っていることが生徒に伝われば、「恥ずかしいから」とか言われなくなると思います。まず手始めに、バレーボールの魅力(どんな小さなことでも良いですから)、これなら生徒さんたちとやっていけるもの見つけて下さい。

いつでも応援しています。