さて、今度は男子だ! 五輪最終予選兼アジア大陸予選(OQT)開幕

加藤 敦志 講師一覧


あなたさんこんばんは。
バレーボールメルマガ(メルバレ)の加藤です。

さて、現在、以下の日程で男子五輪最終予選兼アジア大陸予選が行われています。

南部監督体制になって3年目。
今まで順調に成績を上積みしてきた若いチームが五輪の切符を取りに行きます。

まずは、女子同様、日程を見ておきましょう。
やはり、そこからホーム日本の狙い・戦略が見えそうです。

5/28(土)VSベネズエラ 19:00(TBS系列放映)
5/29(日)VS中国 19:00(フジ系列放映)
5/31(火)VSポーランド 19:00(TBS系列放映)
6/ 1(水)VSイラン 19:00(フジ系列放映)
6/ 2(木)VSオーストラリア 19:00(TBS系列放映)
6/4(土)VSカナダ 19:00(フジ系列放映)
6/5(日)VSフランス 19:00(TBS系列放映)

大会前に南部正司監督は、
「フランス、ポーランドの実力は抜きん出ている。狙うならアジア1位。そこに集中したい」とのコメントをしています。

この日程を合わせて考えてみると、やはり第二戦の中国戦から第5戦オーストラリア戦までがキーポイントとなりそうな気配で、アジアのライバルたちに直接対決で勝利、いや少しでも多く勝点をもぎ取ることが大切になります。
(ここに勝点制のカラクリがあり。皆さん復習!)
そうです、たとえ負けてもそれが2-3だったら勝点1が取れるのです。ですから、勝点と勝利の数が必ずしも一致しない場合も出てきます。

例えば2つの試合を3-2、3-2で勝てば2勝ですが、勝点は4(3-2で勝った場合は勝点2。)
ところが、一戦目に3-0で勝って、二戦目に2-3で落としたとしても勝点は同じ4となります。
勝ち数では1勝1敗ですが、(3-0もしくは3-1で勝った場合は勝点3、2-3で負けた場合は勝点1となっています。)
この算段を上手くやる必要がある。ですから勝ち方だけでなく負け方も非常に重要です。

ここで参考になるのが女子の結果。おさらいです。
一位はイタリア6勝1敗(勝点17)以下、オランダ5勝2敗(勝点16)、日本5勝2敗(勝点14)韓国4勝3敗(勝点13)ここまでが五輪出場権をゲット。

では5位のタイはどうかというとやはり4勝3敗(勝点12)で4位(最終予選枠3位)の韓国とわずか1点差。
これが勝敗を分ける妙。この1点をどう多く取るかそこが焦点となります。

そこですべて7戦全て勝点3で勝ったとしたら最大21点と考えると、日本が勝点14で当確したことを勘案して、最大21勝点の2/3を取ればそうなると想定できます。

一試合平均2点。
単純にいうと全て3-2で勝つとこの数になります。
しかしそれは体力的に難しい。となると女子の韓国の成績4勝3敗(勝点13)を最低目標値にすることでしょうか。

南部監督はポーランド、フランスは強いと言っていますので、それ以外の5チームから4勝をもぎ取る、できれば3-0もしくは3-1で勝つことが望まれます。

「主軸が若いチームなので、白星先行でカードを切りたい。ポーランド戦の翌日に一番の相手(アジア枠ライバルの)イランとできる。
その次にオーストラリアとできるのは良い流れ。2015年のワールドカップもそうでしたが、強豪と対戦したことでリズムができた」と述べています。

ということはこのチーム伸びシロがあると踏んでいますね。
要するに強豪チームとやることが練習試合、次の相手はそれより弱いところで確実に対応できると。
シミュレーション方法。実践を練習に見立てるところなど、中々したたかです。

女子の結果を見てもお解かりの通り、絶対強いと思われるチームが思わぬところに星を落としたりしています。
結局ライバル韓国に負けた日本ですが、最終的にアジア1位枠を確保したのですから、本当に何が起こるか分かりません。
(変動要素がとても大きい大会、実力通りにはなかなか行かせない大会だと思います。それが五輪への道。)
そこからの学びは、最後までファイティングスピリッツを燃え上がらせてプレーしたチームに勝利の女神の微笑みがやって来るということでしょう!

「何勝するかでなく、1戦必勝で戦う」との南部監督の心境が計り知れます。

若い石川、柳田が思い切ったサーブで相手を切り崩すことができたら、本当に面白い。
(ベテランの清水主将、1年ぶり全日本復帰の福澤もなかなかサーブは好調のようです。)

雄々しく戦って欲しいと思います。

【編集後記】
声の戦略について。
終盤にリードされているときの声の盛り上げについて、確かこのご質問を受けてそのままにしていました。

ごめんなさい。この内容で問題ないでしょうか。
遅くなりましたがこの話題についても順次触れていきますので、ご承知おき下さい。
この五輪最終予選兼アジア大陸予選でも参考になる場面がたくさんありますのでよーく見ていてください。
(女子では今回みんなで手をつないでコートの中で声を掛け合っていましたよね、終盤の大切な場面で。こんなところです。)

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