弱者のためのサーブ指導法
目次
弱いチームだからこそ、
サーブに「こだわり」を持つことが大事
バレーボールには、スパイクをはじめ、レシーブやブロックなど、色々な技術があります。
その中で、練習や指導にあまり重きをおかれない技術でありながら、良くも悪くも試合の流れを一発でガラッと変えてしまう技術が、「サーブ」です。
普段からサーブ練習はしているけれど、
・ただ打つだけの単調な練習になっている
・サーブを入れることだけを目的とした練習になっている
というチームは多いと聞きます。
しかし・・・
「素質に恵まれない弱者チームが強いチームに勝つためには、サーブの考え方に強いこだわりを持ち、相手を崩せるサーブを身につけることが大事」
と、熊崎氏は言います。
今回は、弱者のためのサーブの指導法の秘訣をここでご紹介します。
Q1. なぜ今回「サーブ」をテーマに選んだのか?
– 聞き手 –
今回教えていただく内容は、『サーブ』ですよね。
なぜ、サーブをテーマに選ばれたのか、その理由を教えてください。
– 熊崎氏 –
どれも大切な技術であることは間違いありませんが、素質に恵まれない選手の多いチームにおいて、一番チームを変える力があるのが「サーブ」だと私は考えています。
なぜなら、攻撃力・守備力ともにそれほど高くないチームが、アタック力や相手のミスを誘って得点を重ねたとしても、もう一歩及ばないことが多いから。
やはり、弱者は、サーブでゲームの流れをつかむことが重要になるんです。
しかし、まわりの色々なチームを見てみると、ほとんどのチームは、1日の練習の中でサーブ練習に割く時間はそれほど多くないと言えます。
大切な技術にもかかわらず、それほど重要視されていないんですね。
実際、バレーボールの技術の中でも、サーブは練習量も指導方法もあまり重視されないような技術ですが、試合の流れを変える力のある技術でもあります。
だからこそ今回、素質に恵まれないチームのために、「サーブミスを減らす考え方」や「攻めるサーブの指導法」をお伝えすることにしました。
「ミスにつながりやすい動作」さえわかれば、ミスを恐れることなくサーブを武器に有利に試合を進められるようになるはずです。
Q2. 「弱者のサーブ」の考え方とは?
– 聞き手 –
一般的なレベルのチームは、サーブをどのように考えればいいのでしょうか?
– 熊崎氏 –
弱者のサーブにおいて、何よりも優先すべきことは、「サーブミスを減らすこと」。
なぜなら、サーブミスは、ゲームの流れを大きく左右するからです。
たとえば、自分たちのチームがサーブミスをすると、相手チームに3点くらい入る悪い流れになります。
つまり、試合の中盤以降の競り合った展開でサーブミスをすると、その時点で、「負けの流れ」を作ってしまうことになるんです。
逆に、試合の大事なところでサーブによる攻めが効果的になれば、チームに良いリズムが生まれ、有利に試合を進められるようになります。
弱者のバレーにおいて、「流れ」は、試合に勝つ上でとても大切な要素です。
勝てるはずの相手に負けてしまう試合というのは、自分たちの一つのミスが原因で悪い流れになり、さらなるミスを引き起こすことがほとんどです。
だからこそ弱者のバレーでは、サーブはもちろん、スパイクやレシーブなどの技術でもできる限り自分たちのミスを減らすことが大切になります。
特にサーブは、工夫と努力でプレーの結果を変えやすいという点で、弱者のバレーにとってはとても重要な技術なんです。
Q3. 素質に恵まれない選手でも、威力のあるサーブを打てるのか?
– 聞き手 –
パワーやスピードのあるサーブ、また変化するサーブが良いサーブと言われます。
素質に恵まれない選手でも、このような効果的なサーブが打てるのでしょうか?
– 熊崎氏 –
結論から言うと、身長や体格、パワーなどに関係なく、攻撃的なサーブは打てるようになります。
実際、私のチームにも身長150cmほどの選手がいますが、小柄な体から驚くほど強いサーブを打っています。
サーブの攻めに関しては、「どんな指導をしているのか?」と聞かれることもありますが、それほど特別なことをしているわけではありません。
サーブにおけるフォームのポイントとなる部分を分析し、ひとつひとつの動作をわかりやすく教えているだけです。
サーブという技術は意外に盲点があり、何が正しくて何が間違っているのかがわからないまま練習させていることもあるのではと感じています。
たとえば、選手がサーブミスをしたときも、「なんでミスをするんだ!」「なんで出来ないんだ!」と怒るだけで、問題の解決方法は教えていないことが多いのではないでしょうか。
ミスをして怒られた選手からすれば、「なんでミスをするんだ」の「なんで」の部分が明確にされなければ、何をしていいのかわからず、プレーの質をあげることができません。
また、攻めのサーブが打てない選手のほとんどは、腕や肩の力だけでボールを打っています。
つまり、フォームそのものにつまずきがあるわけです。
これでは攻めのサーブが打てないのは当然で、有効なサーブを打たせたいと思うなら、効果的な体の使い方を教えてあげる必要があります。
間違ったフォームで打ち続けると、フォームの欠点が定着してしまいます。
ですから、指導者は、「何が正しくて何が間違っているのか」を明確にし、正しい方法をわかりやすい言葉で教えてあげることが大切になります。
そうすれば、選手の能力にかかわらず、スピードやパワーがあって変化するサーブが打てるようになるはずです。
いかがでしたでしょうか?
素質・体格に恵まれない選手たちでも、正しい方法で指導すれば、相手レシーブを崩す「攻めのサーブ」を武器に試合を有利に進めることは大いに可能です。
では、具体的にどんな考え方を持ち、選手たちの指導にあたることが大切なのか?
「弱者の攻めのサーブを実現するための指導理論」を、特別に公開します。
以下の動画よりご覧いただけますのでぜひ、一度ご覧ください。↓
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