スパイクで得点を取るための考え方
「高さとパワー」この日本人にとっての大きな課題は
今も残っている結果となったこと、そして、
パラリンピックのシッティングバレーボールでも同様の
起こっていることです。
そして、これがナショナルチームに限った課題ではなく、
通常の私たちの試合でも強敵が現れたときにはいつも
この課題に直面するわけです。それはチームの
「進化における、実力の壁」と言えるものです。
そこで、一つの提案をしました。同じ進化過程においては、
「弱」は「強」にはなり得ない。弱肉強食そのままです。
しかし、違う進化を遂げるように仕向ければどうだろうか?
その提案が定石を崩すことでした。
<<『ブロックの後ろには守備を引かずに、ブロックを
避けてきたスパイクボールのコースに入り、強打を
レシーブする。ブロックの後ろはソフトアタック_フェイント、
オフショット(スパイクの要領で、軽く、短く相手のコートに
落とすプレイ)か、ワンタッチで飛ばされた(長い足の)
ボールを狙う』。
この定石、「高さとパワー」にすぐれる相手の攻撃を
防御するには、これを崩すことが必要。世界を相手にすると
その定石の想定外が事象として起こってくる。>>
こう主張を続けました。
手短に言うと「アイデア勝ち」をしようということです。
人が考えない奇想天外なことを編み出すということ、
これが強い相手と伍する時には、大切なのではないかと
思うのです。
ですから、これからも世界の「パワーと高さ」に対抗する全日本、
ジャパンに必要な戦略は、「守り勝つ」ことではなく、
「攻め勝つ」のでなければならいと思うわけです。
どうやって?
そう、真逆の「攻め勝つ」を戦略の基本に据えるということです。
得点できるパターンは、
1.相手のコートにボールを落とす。
2.相手が3回以内の接触でボールを返球できないように仕向ける。
3.相手がミスをする。(ように仕向ける。)この3パターンで
点数が取れます。
自分が強者で相手が弱者であると1.が効果的ですが、少々相手の
実力が上になり自分が弱者、相手が強者となった場合には1.から
2.もしくは3.に狙いを定める必要があります。
なぜなら、強者のブロックは強い(「高さとパワー」が象徴される部分)
からです。
守り勝つことは、当然できることとしなければなりません。
これがメインの戦略ではありません。そして、その後のことについて
作戦、戦術化しなければならないと思います。
ですから、重点は「守りより攻め」なのです。如何でしょうか?
東京五輪開催地である日本は、今後、このような発想の転換が
必要になると思います。
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