天皇杯決勝から学ぶ勝敗が決まるポイント! 

堀大輔 講師一覧

12月19日の天皇杯男女決勝、大熱戦の手に汗握る好ゲームでしたね! 

女子は久光男子はウルフドッグス名古屋、本当におめでとうございます! 

特に男子決勝戦のウルフドッグス名古屋VS堺ブレイザーズの試合、両チーム対照的なゲームの組立てをしていましたね。 

今回はその点について述べていきます。 

何が勝敗を決めたのか、私なりの視点から見ていきますね。 

ミドルブロッカー頼みの堺ブレイザーズ 

この試合で輝いていたのは堺ブレイザーズのミドルブロッカーである、松本選手と出来田選手ではないかと個人的な感想です。 

3セット、4セットは特に2人のクイックが効いてましたね。 

但し、ミドルブロッカーがポイントポイントで輝くのはいいのですが、前面に出て輝くといったエース級の活躍をしてしまうと、逆にチームとしては苦しくなるケースがあります。 

​レセプションからの攻撃組立てからのクイックは効果あります。​ 

​クイック攻撃は、言い換えれば、​「奇襲攻撃」なのです。​ 

ディグがセッターにしっかり返える、チャンスボールからのクイックも効果あります。 

しかし、接戦のゲームとなるとラリーが続き、ここ1番の場面では2段トスからのスパイクのケースが殆どではないでしょうか。 

ミドルブロッカーがポイントの柱になるということは、アウトサイドヒッターやオポジットのプレーヤーが乗り切れていないということです。 

これではなかなか、チームに流れを持ってくることは難しかったということになります。 

アウトサイドヒッターとオポジットの3人が乗っていたウルフドッグス名古屋 

 逆にウルフドッグス名古屋はどうだったか、クレク選手、高梨選手、山崎選手の3人がポイントゲッターになっていましたね。 

レフト、ライト、バックセンターからのパイプ攻撃と3人を軸にして攻撃を組み立てていました。 

堺ブレイザーズのサイド攻撃を確実にワンタッチを取り、リベロの小川選手がしっかりレシーブ、永露選手が丁寧かつ攻めのトスで3人を活かしていましたね。 

そうすると、奇襲攻撃であるクイックが要所で効果を発揮する結果となっていました。 

5セット目のスタートはクレク選手にボールを集めて、確実に流れを作っていました。 

5セット目も点数から見ると接戦の内容なのですが、観ている側からするとウルフドッグス名古屋の攻撃陣の方が流れに乗っており、焦る展開ではなかったように感じ取れました。 

それもクレク選手にボールを集めた序盤で、ゲームの雰囲気をウルフドッグス名古屋の雰囲気にしてしまった点が要因でしょう。 

ゲームの流れを止めるエースのプレー 

ゲーム解説の福澤さんが「バレーボールは流れを大切にするスポーツ。ひとつのことを考え込んでしまうと、流れが止まってしまう。」 

と頻繁に言っていましたが、まさにその通りの結果となってしまいました。 

堺ブレイザーズのバーノン選手は自分の思うようなプレーが出来ず、まさに考え込んでしまい、思うようにプレーできていませんでした。 

象徴的なプレーは、二段トスで上がってきたボールをスパイクでなく、チャンスボールで返すことが、数回あった点です。 

あの流れは完全にスパイクを打たなければならいシーンです。(決まるか決まらないかは別) 

そうすることが、堺ブレイザーズのゲームの流れなのです。 

それが個人的に調子が悪いからといって、考え込みすぎて体が動かなくなるのは、チームのためにもなりません。 

ミスは誰でもするもので調子が悪い日もある、 

そのような場合はチームの事、特にチームの流れを止めるようなプレーをしないことを優先しましょう。 

またプレーだけではありません。 

調子が悪るければ、声を出して雰囲気を盛り上げる、点を決めたら笑顔で喜ぶなど、できることは沢山ありますので、意識してみて下さい。 

まとめ 

今回は天皇杯決勝戦から学ぶ勝敗が決まるポイントについて述べていきました。 

ポイントとなるのは、 

  • クイック攻撃は奇襲攻撃として流れを呼び込むことは出来るが勝つための攻撃としては限界がある。 
  • サイド攻撃で点を取れることが、勝利を呼び込むポイントになる。 
  • バレーボールは流れを大切にするスポーツである。考え込んでしまうのは流れを止めてしまうことになる。 

以上となります。 

今回のウルフドッグス名古屋の戦い方は、とてもお手本になるゲーム内容でした。 

自分のチームの勝ちに繋がるゲームの流れを作ることがまず大事になってきます! 

それがチームづくりにとって大切なことなので皆さんも意識してみてくださいね! 

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この記事を書いた人堀 大輔堀 大輔
長崎県出身で、現在は京都市在住。子供3人の父親。中学校から友人たちとバレーボール部に入部。ポジションはセッター。高校時代所属バレーボール部は長崎県ベスト4他、九州大会出場2回、九州大会準優勝1回と実績を残すが、私自身はベンチメンバーでした。部員人数も少なく、オールラウンドとして控え要員とともにマネージャー的な存在でもあり、また他チームの選手分析および戦術分析など経験。その経験から得たことや皆さんに役立つバレーボール情報を提供してききたいです。また現在はママさん方とバレーボールを楽しんでおり、子供から大人の方々まで「バレーボールは楽しいスポーツ」であると伝えていきたいです。
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