スパイクレシーブのミスを減らす方法
スパイクレシーブの指導をするとき「いかにボールを拾うか」ということを第一に考えていませんか?
たとえば、選手がボールを落としたときは、
- 「今のは、こう拾えばいい」
- 「今のはお前が拾え」
など、多くの先生がこのような指導をしていると思います。
しかし、バレー指導歴36年のベテランである益田清風高校女子バレー部の熊崎監督は、このような指導こそがスパイクレシーブのミスを減らせない原因であると言います。
なぜなら、あれもこれも守れ、前も後ろも横も拾えというバレーでは、選手は大きな負担を抱えたままコートに立つことになるから。
実は、この「負担」こそが、試合でミスが起こる最大の原因なのです。
では、どうすれば、選手の負担を取り除き、スパイクレシーブのミスを減らせるのでしょうか…?
今回は、選手の負担を取り除き、スパイクレシーブのミスを減らせる方法を1つご紹介します。
「捨てる」バレーをする
多くのチームは、このボールも拾おうと、やや下がった位置に構えていることが多いのです。
ですが、この位置を守ることで、フェイントや真ん中の軟打を落としやすくなってしまうのです。
「捨てる」バレーは、一見すると大胆な戦術に聞こえるかもしれませんが「できることに集中する」ことで、弱者でも一番力を発揮できるだけでなく、全てのボールを取ろうとする強者との間にフシギな差ができ、勝利のチャンスが生まれるのです。
例えば:2枚ブロックの場合
フェイントやコースへの強打などの可能性を考えると、 完璧に守るには7人くらい必要になります。
つまり、6人制バレーでは、 どうしても穴が一つはできます。
チームの能力が低い、身長の高い選手がいない場合は、この穴がもっと増えてしまいますよね…
この穴は、普通の部活動レベルの弱者では、どうあがいても拾いきれない。
そこで、考え方を変えることが必要なのです。
考え方を変える
「一番ねらわれる可能性の低いボールは捨ててもいい」と。
日本中のチームが一般的にやっている攻撃だと、 一番少ないのが、「長めの強いボール」。
つまり、コートの奥にいく強打です。
コートの奥をねらって強打するチームは意外と少ないです。
ところが、多くのチームは、 このボールも拾おうと、やや下がった位置に構えていることが多い。
でも、そうすると、フェイントや真ん中の軟打を落としやすくなります。
型にはまることは、ボールを落とす位置も、拾う位置も、両方とも型にはまっているということです。
なので、「一番ねらわれる可能性の低いボールは捨ててもいい」と考え方を変えることが大切なのです。
まとめ
今回は、選手の負担を取り除き、スパイクレシーブのミスを減らせる方法を1つご紹介しました。
「捨てる」バレーは、できることに集中することができ、全てのボールを取ろうとする強者との間にフシギな差ができ、勝利のチャンスが生まれるということでした。
あなたも、スパイクレシーブのミスを減らし、もっと勝てるチームを作りたいと思いませんか?
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