強豪校の選手が練習で意識している3つのこと

指導法 辻 貴大

皆さんは、何のために練習を行いますか?

一方で、セッターとのコンビプレーやバックアタックなど、新たな技術を習得するために実施するとも考えられます。

他方で、レセプションや二段トスなど、当たり前のことを当たり前にできるようにすること、すなわち「再現性の確立」のために行うものであると私は考えます。

これらが当たり前にできることで、攻撃にバリエーションが生まれるとともに、今のサイドアウト制においてはミス=失点につながるため、再現性がより重要であることがお分かりいただけるでしょう。

本記事では、私自身の経験も踏まえ、強豪校の選手が練習で意識している3つの点をご紹介いたします。

アップをしっかりやり、当日の自身の状態を確認する

練習で最も避けたいのが、不慮のケガです。

そのため、全力でプレーできるようアップをしっかりして、体を温めることが大切です。

逆立ちやラダーなどチームによってアップの方法は様々ですが、気を抜かずにやりましょう。

このときに、当日の自身のコンディションを確認しておくことが重要です。

選手は、常に同じ状態でプレーできるものではありません。

日々、積み重なる疲労などにより、毎日のコンディションはまちまちです。

なので、良い状態のときには、ゾーンに入りどこまで良いプレーができるか、また悪い状態であれば悪いなりに、どうプレーをまとめることができるか等、その日の練習プランを自身で設定することで効率的に練習できます。

気を抜かず、力を抜く

一流の選手ほど、ここぞ!という瞬間のみ力が入り、それまでは自然体です。

私は、「バレーボールは一瞬の美学」と一種の哲学のように考えています。

その心は、サイドアウト制によりスピード感ある試合展開の中で、時折繰り出されるシャットアウトやファインレシーブの一瞬のプレーが、チームを勝利の流れを引き寄せるカギになるからです。

したがって、変に力まず、自然体ではあるものの「気を抜かず、力を抜く」ことを意識し、コンタクトや一歩目の加速に全力を出せるよう意識しましょう。

練習後のアフター時間をしっかりマネジメントする

当日のコンディションで練習をしてみて、不足していると感じた点を、後練習でしっかりと補いましょう。

コンディションが継続してる当日中に、その場合の対処法の感覚、すなわち再現性を確認しておくことが重要です。

全体練習はあくまで、その日のコンディションでチームに対し、どれだけのパフォーマンスができるかの実践であり、個人的なパフォーマンスへの対処は、後練習でしっかり身に着けましょう。

また、アップと同様にダウンを丁寧に行うことも大切です。

具体的には、酷使した筋肉を血流が心臓に向かうようマッサージして、翌日に疲れを残さないようにしましょう。

また、練習後のゴールデンタイムにプロテイン(私はザバスタイプ2スピードを飲んでました)を摂取し、筋肉を着実につけることでパフォーマンスの向上とケガのリスク軽減につながります。

さらに、温まった体でストレッチを実施して柔軟性を高めることも、ケガ予防において大事です。

おすすめは、ストレッチボードという傾斜のついた板です。

これに毎日乗ることで、バレーボールのジャンプにも移動にも必要な足首の柔軟性を高めることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

強豪校の練習とは一見すると、華があるものばかりと思われるかもしれません。

ですが、強豪校たる由縁は、

  • 当たり前のことが当たり前にできる
  • 再現性が確立されている

からこそ、自ら崩れないエースへとしっかりボールがつながることです。

最後に1つ、バレーボールにおいて身長は十分条件であり、必要条件ではありません。

練習によって再現性が確立できれば、私のような168cmでも強豪校のレギュラーになることできます。

本記事が身長で悩むバレーボーラー皆さんの勇気になれば幸いです。

この記事を書いた人辻 貴大辻 貴大
はじめまして。火曜日と担当させていただきます辻 貴大(つじ たかひろ)と申します。出身は千葉県で、県立千葉東高等学校で県立高校ながらベスト8・関東大会出場の経験があります。ポジションはレシーバーで、身長は168cmと体格には恵まれないものの、チームのムードメーカー、レセプションの安定性、小柄ながら最高到達点3m5cmの跳躍力を原動力にレギュラーとして活躍しました。自身の経験も踏まえ、小さいバレーボーラーに勇気を与えられるような魅力的な記事をお届けしていきたいと思います。