バレーボールの授業に対する意識調査レポートについて

指導法 堀大輔

先日、バレーボールの面白い論文を見つけましたので、この場で紹介したいと思います。

「高橋宏文・田中博史 バレーボールの授業の方向性を探る」
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http://jsvr.org/journal/issue/1.html

内容は、中学校・高校のバレーボール授業に関して、大学生にアンケートを取り、バレーボールの「面白さ」「難しさ」をキーワードに、バレーボールというスポーツをどう感じているのかがわかる論文となっています。

この論文を通じて、中学生・高校生がバレーボールの授業を通じて、バレーボールというスポーツをどのように感じているのかを理解した上で、今後のバレーボール競技人口を増やしていくための参考となればと思っています。

バレーに対する全体的なイメージは「チームの一体感」「ゲームの流れ」である

中学校・高校時代の授業におけるバレーボールのイメージをまとめると、

  • 「チームのムードがゲームに影響する」…6%
  • 「早い判断を要求される」…3%
  • 「バレーは流れのスポーツである」…7%
  • 「緊張感がある」…1%
  • 「フィールドが広いスポーツに比べて互いの気持ちが団結しやすい」…1%

以上の内容が半数を占めています。

このことからわかることは、意外と戦術や技術面な側面より、プレーを行う際の心理面が影響していることがわかります。

バレーボールがどのようなスポーツかを教えていく際に、重要としなければならない点は、

  • 「チームのまとまりや雰囲気」
  • 「流れなどゲームの動きに対する判断」

といった、ゲーム等を通じて感じることができる「緊張感」を重視する必要があると考えられます。

バレーボールの面白さとは「ラリー時の緊張感や興奮」である

まず単刀直入にバレーボールの授業が面白かったか、面白くなかったかの問いに対しては、87.3%の者が「面白かった」と回答しています。

面白かった理由を挙げてみると、

  • 「ラリー時の緊張感や興奮」…4%
  • 「チームでプレーが成功し喜びを大きく表すこと」…4%
  • 「ゲームが接戦になると楽しい」…3%

という結果になっています。

その他にも「連帯感(一体感)を持ってプレーすることが楽しい」…46.3%などが続いています。

また「ゲームが接戦になると楽しい」という回答に対しての理由については「緊張感」が48.1%と約半数近くの者が回答しています。

意外と「自分のプレーができるようになること」が回答率41.2%となっており、単にプレーができる・できるようになることよりは、チームとしての「緊張感」が面白さの理由になっていることがわかります。

子供達はラリー時や接戦というゲーム状況で感じられる「緊張感」が興奮につながると読み取ることができます。

またチームでプレーが成功した喜びを分かち合う点も含まれています。

では、どのようなプレーが成功して時に喜びを分かち合えるのでしょうか。

  • できるようになると面白いプレーは「スパイク」「連携」である

では、どのようなプレーができるようになることが面白いと感じるのか、結果は、

  • 「スパイク」…7%
  • 「連携」…3%
  • 「サーブ」…0%
  • 「レシーブ」…0%

となっております。

この結果を受けて、注目すべき点が2点あります。

まず1点目は、やはりバレーボールでは「スパイク」を決めれるようになりたいと思う子供達が多いというところです。

2点目は「チームとしての連携が上手くいく」点に面白さを感じていることです。

ラリーが続くことの緊張感に面白さを感じており、またできるようになりたいプレーで「連携」が入っていることから、やはりチームとしての「成功」が面白さに繋がっていることがわかります。

チームとしての連携の最終が「スパイク」となるのではないでしょうか。

基本バレーボールの面白さはチームに起因するところですが、最終としてスパイクという個人技術に面白さを感じていることになります。

まとめ

今回の「バレーボールに対する意識調査レポート」をまとめてみますと、

  • バレーボールに対する全体的なイメージは「チームの一体感」「ゲームの流れや緊張感」である。
  • バレーボールの面白さは「ラリー時の緊張感や興奮」「プレーが成功し喜びを表す」「接戦のゲームを行う」である。
  • できるようになりたいプレーは「スパイク」「連携」である。

この結果からもやはり、バレーボールの楽しさは「チームとしてボールを繋なぐ緊張感」であり、指導者としてはその点を十分に理解して、伝えていかなければなりません。

今回は面白い点を紹介しましたが、次回は「面白くない」と感じている子供達の意見をまとめていきたいと思います。