名セッター竹下佳江選手から学べることとは?

トス テクニック

ここではポジション、また年代別にその時代を華々しく彩った偉大なプレーヤー達から手本となるプレーを学び、またある種自身の目標として想定しその技術に少しでも近づき、自分のモノにできるようなお話をさせて頂きたいと思います。

セッター

チームの要であり司令塔でもあるセッター。

試合を作り、試合を支配できるポジション、という意味でよくコート上の監督とも言われています。

最初の名プレーヤーは

竹下佳江さん

福岡県北九州市出身1978年3月18日生まれ 身長159

1996年不知火女子高校(現 誠修高等学校)卒業後Vリーグ女子NECレッドロケッツ入団

1997年全日本初選出

2001年ワールドグランドチャンピオンカップ出場 銅メダル獲得

2003年ワールドカップ出場

2004年アテネオリンピック出場 5位入賞

2006年世界選手権出場 ベストセッター賞 大会MVP受賞

2007年ワールドカップ出場 ベストセッター賞受賞

2008年北京オリンピック出場

2009年ワールドグランドチャンピオンカップ出場 ベストセッター賞受賞

2010年世界選手権出場 銅メダル獲得

2011年ワールドカップ出場

2021年ロンドンオリンピック出場 銅メダル獲得 同年引退

2000年代の女子日本バレーを牽引した名セッターです。

身長は159㎝と低身長ながらズバ抜けたレシーブ力と日本バレーボール史上でもトップクラスの正確さと躍動感を兼ね備えたトスアップで「世界最小・最強セッター」と言われていました。

ここではセッターというポジションにおいて中でも身長が低い選手に向けて竹下選手をターゲットとして逸話、見習うべき技術などをお話ししていきます。

(ここでは現役時代の功績を称える意味を込めて~選手と呼ばせていただきます。)

低身長を長所に

竹下選手の名言の1つに「身長のハンデを長所に変えるためどうするか、思考を変える事ができた」という言葉があります。

この言葉から読み取れる事は身長が低いという現実は練習ではどうにもできないけれど、それを成長の糧にし、自身の持ち味として磨きをかける部分を伸ばしていく、という事だと思われます。

竹下選手の場合はレシーブでした。

小さい分誰よりも機敏に動き、誰よりも低く構え相手の攻撃を拾い、強打でも、フェイントのような難攻でも誰よりも早くボールに飛びつくというプレーに非常に特化していました。

ここでお伝えしたい事は、低身長など身体的なハンデがあった時、それをどう捉えどう視点を変えて長所に変え克服できるか、という事です。

セッターというポジションにおいて、それがレシーブなのかサーブなのかスパイカーとの身長差を埋めるようなトスアップなのか。

そこからは先は個人の能力、身を置いている環境などで道筋が変わってくると思います。

スピード強化

竹下選手をお手本とする時に注目して欲しい更なるポイントが、移動のスピードです。

上記でも少し触れましたが特にレシーブが上がった後、ボール下に入る俊敏なスピードは世界トップクラスだったと思われます。

ボール下に入るスピードが速いと、より適正な基本姿勢を作る事ができ、より正確なトスを上げる事ができます。

ボールの落下地点に入るスピードが速いという事はレシーブが上がった直後の初動が速く、また相手の攻撃後どういう軌道でレシーブが上がるかという判断力に長けているという事が言えます。

竹下選手は上記の能力に優れていたため低い位置からのトスアップでも攻撃テンポの速い、スパイカーが打ちやすいトスを上げる事ができていました。

特にバックトスのボールコントロールは素晴らしいものがありました。

ここでお伝えしたいのは低身長のセッターであれば、まずスピード、機能性を重視し、スピードアップに注力した練習を行い誰よりも早く動き、誰よりも早くボールに追いつく、という意識を持ち続ける事が重要、という事です。

ボールを味方に繋ぎ、より効果的な攻撃を生み出す、という強い意識の表れとも言えます。

まとめ

竹下選手のように多くの名バレーボールプレーヤーが天性の才能、また並外れた努力と、経験から培った能力で多くの場面で多くのお手本となるプレーを残してくれています。

自身のプレーレベルを上げるため、またプレースタイルを確立させるためにまず行う事は基本を身に着ける練習の反復とターゲットになる人物を想定し、その人物のプレーを随所に真似する事です。

身体的ハンデを埋めるため、また技術、運動能力を目標とする人物に近づけるため、そのために練習方法を模索し、確立し、時間をかけて多くの事を習得していきましょう。

最後に竹下選手の言葉を引用させてもらいます。

  • 「練習はウソをつかない。自分がやってきた事は裏切らない」

目標を掲げ、その練習を行う目的意識を常に持ち続け努力を軌跡として残していけば必ず新しい展開が切り開けてくるでしょう。

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