バレーボールの弱いチームが技術力を上げるために取り組みたい練習メニュー
前回、バレーボールに対する姿勢について書かせて頂きました。
今回は、技術面に対して取り組むべきメニューや考え方を書かせて頂きます。
まず、一概に【弱い】といっても様々な弱いがあります。
- 個々の技術がまだ試合相当に及ばない【弱い】
- 個々の技術はある程度あるが、チームとして【弱い】
この二つのうち、①に観点を置いて今回はメニューを紹介していきます。
また、①においては、根気よく指導すればするほど間違いなく強くなる為、指導者自身も頑張りましょう。
キャッチボール
片手投げ(左右)
全身の捻りを使うことで、スパイクとの関連動作と意識します。
リリース時に、利き手と逆手のグローブがしっかり引かれているのと同様に、スパイク動作でも聞き手と逆手でトスを捕まえにいきます。
そして、引くと同時に打つ動作にはいることによって、体の捻りをしっかり使うことができます。
6mのキャッチボールを行ってから18mで遠投を行うと、感覚を掴みやすいでしょう。
両手投げ(スローイング)
全身(足首、膝、股関節、肩、肘)の連動を意識します。
一直線に結ばれているバネと仮定して、全身の力をボールに乗せることを意識します。
打ち込み(左右)
片手投げで意識した動作を、そのまま意識します。
最初、トスの高さは問いませんが、慣れてきたら必ずトスを高めにあげましょう。
- 自分の足元に叩きつける短い打ち込み
- 相手の足元に叩きつける長い打ち込み
上記を両方取り組みましょう
利き手と逆手に意識を必ずおいて体全体で打つことによって、手打ち(利き腕だけで打つこと)になりません。
理想は、右利きであれば打った後に体が左回転に1回転することです。
9m離れてロングの打ち込み
9m先のパスペアに目掛けて、スタンディングでロングスパイクを打ちましょう。
ここまでのパスをアップと捉えられて蔑ろにしがちですが、関連動作を意識することで練習の質がかなり上がります。
ひとつひとつ無駄にならないように意識しましょう。
パス
オーバーパス
- 3mのオーバーパスを1人20本、パスペアと40本
軸足を左右順番に分けながら行い、両手で均等に押し出す意識を持ちます。 - 6mのオーバーパスを1人20本、パスペアと40本
3mで意識したこと+αで、パスした後に跳ばず、地面の力をボールに加えられるよう、足首・膝・股関節・肘・手首がバラバラにならないように一つのバネになるよう意識します。 - 一度直上トスをあげ、その後サイドパスを1人10本、パスペアと20本(左右交互)
中途半端なサイドパスにならないよう、ボールの行方よりも体がしっかり半身(90°)になることを必ず意識します。
手はパス相手から遠い手を少し強く押し出す意識で行います。 - 一度直上トスをあげ、その後バックトスを1人10本、パスペアと20本
サイドパスと同様、ボールの行方よりも体がしっかりと180°回転した状態でボールの下に入ってバックにまっすぐ出すことを必ず意識します。
アンダーパス
- 3mのアンダーパスを1人20本、パスペアと40本
軸脚を左右順番に行います。
オーバーパスとは異なり、面に綺麗に当てることも必要だが、ボールがヒットすること瞬間に前足の太ももと腕が平行になる意識をします。
また、構えた状態で太ももより外(外旋)でボールを捉えることはNG - 6mのアンダーパスを1人20本、パスペアと40本
軸脚を左右順番に行います。
3mのときに意識したことを踏まえて必ず相手の欲しいところにボールを出すように意識します。 - 6mのままで一度直上トスをあげ、その後サイドパスを1人20本、パスペアと40本
後にハイセットに繋がる意識をもち、必ず半身(90°)になるようにしてパス相手に近い足を軸とし、逆足は浮いていいので絶対に軸脚を浮かさず、面を固定して押し出すように意識します。
ここまでが、対人に入るまでのメニューになります。
一見、基本中の基本で蔑ろにしがちなメニューですが、このメニューを意識して取り組むか取り組まないかによって、後々大きな差となることは間違いありません。
無駄なことがないように、毎日取り組みましょう。
小学校2年生でバレーボールを始めて、全国大会に出場。その後、中学ではクラブチームで全国準優勝、高校では全国大会出場を経験。大学は、日本体育大学のバレーボール部に進学。中学まではセッター、高校では2セッターで前衛時はアウトサイド、大学ではアウトサイドを務めた。
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