審判を味方にするメリットとその方法とは?

辻 貴大

バレーボールにおける審判の役割

審判は、競技のルールに則り、試合を厳正かつ円滑に進行させる役割と権限を持っています。

バレーボールの場合、

  • 主審
  • 副審
  • ラインズマン

の3種類の審判がいますが、当然のことながら、主審の権限は特に大きいです。

バレーボールはコート上6人でプレーしますが、この主審を味方にできれば、自然と試合を有利に進めることができます。

そこで、今回のテーマは審判を味方にするメリットと方法についてご紹介していきたいと思います。

なぜ審判を味方にするのか?

そもそも、審判を味方にすべき主な理由を下記にまとめてみました。

①試合において、会場を自チーム色に早く染めるため

公式試合となれば十中八九、普段と練習している場所とは異なる会場となることでしょう。

でも、それは相手チームも同じ条件です。

したがって、早く会場を自チーム色に染めることが、試合を有利に進める上で重要です。

会場の雰囲気を作る要因は、サポーター(チームメイト、OB、父母会)や土地柄等もありますが、これらはコート内からどうすることもできない外的要因です。

一方で、審判はコート上のプレーヤーがどうにかすることのできる内的要因だからです。

②結局、審判は人であるため

近年、国際試合やVリーグでは、チャレンジ制度の導入によって、より正確で厳密なジャッジがなされています。

が、学校等の公式戦ではまだまだ普及しておらず、結局人の目でジャッジしています。

ですので、中には際どい判定のプレーもあり、人の目ではどちらに転ぶかわからない点もあるということです。

これを得点にできれば、勝利に近づくことができるからです。

③次のステップ(練習試合)につなげるため

公式戦の審判は、大体は他校の顧問の先生が審判をされることでしょう。

ですので、試合で好印象を残すことができれば、たとえ試合で良い結果を残せなくとも次のステップとして、練習試合の機会につなげることも可能だからです。

審判を味方にする具体的な方策

では、実際に審判を味方にするために実践すべき、3つのポイントをまとめてみました。

これによって、審判を7人目のプレーヤーに引き込みましょう。

①積極的にボールを拾いに行く

冒頭で審判の役割をご説明させていただきましたが、その中に「円滑な試合進行」が含まれており、それを実現するにはコート上のプレーヤーの協力は必須です。

そこで、サイドアウトされた際のボールを積極的に拾いに行き、スムーズに試合が進むように努めてください。

審判の心象は確実に良く映りますし、特に強豪校の方はその地位におごらず、誰か一人でも率先してこれを実施する人を決めておいてください。

②夏場の試合は、サブメンバーがモップ要員として働く

フライングレシーブをすると、汗で床が濡れてしまい、そのままプレーを続けると非常に危険です。

審判は選手にケガをさせないよう配慮することも、その勤めの一環です。

そこで、プレーヤーは夏場の試合は、汗拭き用タオルをズボンに挟んで試合に臨んだり、またサブメンバーは必要に応じて、サイドアウト直後に清掃に入るようチーム体制を整えておきましょう。

③無暗に噛みつかない(抗議しない)

審判は、試合における絶対的な存在です。

当然ですが、試合をしていれば判定が微妙なプレーも出てきて、言いたいことがあるかと思います。

ですが、そこは一歩引いて審判との駆け引きが大切です。

例えば、

  • 接戦時の1点
  • 点差が大きく開いている時の1点

とでは、同じ1点でも重さが異なります。

どちらをものにしたいかと考えれば、言わなくてもわかることでしょう。

確実に前者をものして試合を優位に進めるためには、後者の場面で引くことも作戦の一つです。

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この記事を書いた人辻 貴大辻 貴大
はじめまして。火曜日と担当させていただきます辻 貴大(つじ たかひろ)と申します。出身は千葉県で、県立千葉東高等学校で県立高校ながらベスト8・関東大会出場の経験があります。ポジションはレシーバーで、身長は168cmと体格には恵まれないものの、チームのムードメーカー、レセプションの安定性、小柄ながら最高到達点3m5cmの跳躍力を原動力にレギュラーとして活躍しました。自身の経験も踏まえ、小さいバレーボーラーに勇気を与えられるような魅力的な記事をお届けしていきたいと思います。
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