試合中の声かけの意識を高めるために取り組むべきこととは?

指導法 堀大輔

試合中に声を出す理由と必要性とは

フィールドプレーヤーが実践すべき試合中の声かけとは?

この2つの記事で、

  • 試合中の声かけについての必要性
  • どのような声かけをすることが重要か

を、述べさせていただきました。

今回は、声かけの意識を高めるためには、どのような練習に取り組むことが必要なのかを述べていきます。

バレーボールの声かけを意識して練習することで、大人になってからも社会で通用する、または活躍できる人材が増えてくれることへ繋がっていってほしいと願っています。

ポイントは「役割を明確に決めること」である

試合中の声かけの意識を高めるためのポイントは、誰がどのような声かけをするのか「役割を明確に決めること」です。

これは、とても重要なことです。

私が高校時代に見かけたチームを紹介しますと、超高校級のプレーヤーが1人いて、そのプレーヤーがプレーのみならず、声かけまで全てを実践していました。

結果は、どんなに凄い超高校級がいたとしても、試合に勝ち残ることはありませんでした。

そのプレーヤーへの負担が大きすぎるため、プレーヤー及びチームの持久力が最後まで持たないのです。

その反面、個々人の能力は目立たなくとも、声かけの役割が明確になっているチームはまとまりがあり、持久力のあるチームでした。

具体的にはどういうことか、述べていきます。

声かけの役割を明確にすることは会社の組織と一緒である

さて皆さん、一台の車を販売するという目標に対して、どれだけの人が関与することになるでしょうか?

  • 車を設計する人
  • 製造する人
  • 検査する人
  • 営業する人
  • 会社の人事を担当する人
  • 販売店の受付の人

など、たくさんの人々が関与します。

そして営業であれば、「このぐらいの価格であれば販売可能である」とか、それぞれの立場で販売するための意見・考えを伝えていきます。

バレーボールでの声かけは、このような会社組織ととても似ています。

「ボールを自陣に落とさずに、また相手のコートに決めるため」に、それぞれの立場で声をかけるのです。

一人が声を出す担当とするのは、一台の車を販売するのに一人で設計・製造・販売を担当するのと同じくらい負担がかかります。

  • リベロでしたら、相手チームのレシーブが苦手なプレーヤーを観察し、サーブを打つ人に狙う人を伝える
  • スパイカーであれば相手スパイカーが狙いそうなコースを、バックプレーヤーに伝える

など、チーム内でそれぞれの分野で役割分担し情報を共有していくことが、チームとして目標を達成する近道となっていくのです。

日々の練習から声かけの役割を分担し取り組むこと

ちなみに声かけとは、声かけの練習をしておかなければ試合で実践することはできません。

再び、車の販売を例に出しますが、営業の方に何も準備していない状態でお客さんに営業トークをして販売してくださいと言っても、無理ですよね。

ただし、何十年と営業をしてきた方であれば、もう何百回以上と営業トークを経験してきているので、体に染み込んでいますね。

バレーボールの声かけも、同様のことが言えます。

普段の練習から声かけをすることを意識して、体に染み込ませてください。

しかも、一つのことに集中して声かけを行なってください。

  • レフト・センター・ライトどこからスパイクが来るのかの声かけ
  • フェイントで前を狙ってくるのか、奥を狙っているのか
  • サーブをどこに狙うのか
  • セッターが2アタックでくる

など、チーム内で役割分担をして声かけを意識してみてください。

個々人が、常に次のプレーを考えることになります。

そうすることで、チームとしてもこの場合はどのように動いてポジションをとるか、といった組織での連携が取れていくことになります。

会社組織でいう、「情報共有」し組織を動かしていくのと同じことですね。

まとめ

今回は、試合中の声かけの意識を高めるため取り組むべきことについて述べていきました。

最後まとめますと、

  • 声かけの役割を明確に決めることが必要。
  • チーム内でそれぞれの役割を明確にして「情報を共有」することが大切。
  • 声かけも練習でできていなければ試合でもできない。
  • 練習の時からチーム内で役割を決めて取り組んでいくこと。

バレーボールのプレーの優劣とは別に、この声かけというのは実際の社会で生活する上でも大切なことです。

勿論、バレーボールのスパイク・オーバーハンドやアンダーハンドパスの能力を高めるための練習も、必要かと思います。

しかしそれ以上に、バレーボールを通じてこれからの実社会で活躍していける人材の育成に繋げていってほしいです。

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この記事を書いた人堀 大輔堀 大輔
長崎県出身で、現在は京都市在住。子供3人の父親。中学校から友人たちとバレーボール部に入部。ポジションはセッター。高校時代所属バレーボール部は長崎県ベスト4他、九州大会出場2回、九州大会準優勝1回と実績を残すが、私自身はベンチメンバーでした。部員人数も少なく、オールラウンドとして控え要員とともにマネージャー的な存在でもあり、また他チームの選手分析および戦術分析など経験。その経験から得たことや皆さんに役立つバレーボール情報を提供してききたいです。また現在はママさん方とバレーボールを楽しんでおり、子供から大人の方々まで「バレーボールは楽しいスポーツ」であると伝えていきたいです。
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