エースとセッターの信頼関係とは?

堀大輔

5月のGW中なので、いつもと感じが違う執筆をしたいと思います。

私が中学生だった頃の、忘れることができない最後の大会。

実は私のバレーボール人生の中でトップ1になるほどの思い出です。

私はセッター、大の親友がエーススパイカーのチームでした。

今回はその頃の想いを回想しながら、現在の現役バレーボールプレーヤの皆さんの参考となれば幸いです。

エースとの信頼関係「最初の1点はお前に上げる」

セッターとして、最初の1点目を誰にとってもらいたいか…。

もちろん、「エーススパイカー」です。

どんなにブロックのマークが味方のエーススパイカーに張っていたとしても、やはりチームの1点目はエーススパイカーに取ってほしい。

いや、エーススパイカーに取ってもらわなければならないのです。

私が中学生の頃は、田舎のチームでしたが、3チームが優勝を目指して激戦を繰り広げていました。

その最後の大会の、最初のトス。

前日から、「最初のトスはお前に上げる。たとえ3枚ブロックが来ても、お前に上げる。最高のトスを上げるから、決めてくれ」

そんな言葉を、親友のエーススパイカーに伝えた思い出があります。

そして試合当日、親友のエーススパイカーはしっかり1点目を取ってくれました。

それからチームの流れは、一気に加速していったのです。

セッターとの信頼関係「困った時は俺に上げろ」

  • セッターとして流れが悪くなった時
  • スパイカーが決めきれなくなった時

どうしても、トスワークで相手ブロックを振ってやろうと考えてしまいます。

しかし、それはセッターがアタフタしているように見えてしまい、相手チームのブロッカーにとっては作戦通りの結果となってしまいます。

そのような時にセッターを救ってくれるのが、「エーススパイカー」です。

バレーボールとは、試合の流れが大きく左右するスポーツです。

完全に流れが相手チームに行っている時、セッターはどこにトスをあげればいいのか、考えてしまいます。

そんな時にチームのエーススパイカーから、「困った時には俺に上げろ!絶対に決めてやるから。」と声を掛けられたら、どうですか?

エーススパイカーが「エース」と呼ばれるのは、この気持ちがあるからです。

セッターは、そのエーススパイカーを信じてトスを上げることに集中することが大切なのです。

エースとセッターの信頼関係「たとえ負けても、エースで負けろ」

私が中学生の最後の大会を忘れることができない理由として、「なぜ最後に親友のエースにトスを上げなかったのか…」

第三セットの17-17、当時はまだサーブ権があった時代です。

親友のエースは第三セットということもあり、すでにフラフラの状態。

私は次の一点は、ライトのサウスポースパイカーに決めてもらって、最後はエースに決めてもらおうと決めました。

しかし、ライトへのトスを上げたのですが、タイミングが合わずに相手チームへのチャンスボールとなり、1点を取られました。

最後、苦しまみれに親友のエースにトスを上げましたが、大きくボールをフカしてしまいアウト。

結果、準決勝敗退となり最後の大会は幕を閉じました。

なぜ、最後の17-17の苦しい時に、親友のエーススパイカーを信じてトスを上げることができなかったのか。

また、親友のエーススパイカーからすると、「なぜ俺に上げてくれなかったのか」という想いだったに違いありません。

試合は、常に勝つとは限りません。

負けるときもあります。

ただ、負け方にもこだわってほしいのです。

それは、「エースを信じてトスを上げること」。

それで負けたら、仕方がない。

勝ち方だけではなく、負け方にもこだわってみてくださいね。

まとめ

今回は、私の思い出話がメインとなってしまいました。

エーススパイカーとセッターの信頼関係、それは

  • 俺(私)に上げろ!
  • お前(あなた)に上げる!

この気持ちが通じていること、これだけです。

皆さんもバレーボールを通じて、

  • 仲間との信頼関係
  • 友情
  • 一生の親友

ができて、幸せなバレーボール人生を歩んで欲しいと願っています。

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この記事を書いた人堀 大輔堀 大輔
長崎県出身で、現在は京都市在住。子供3人の父親。中学校から友人たちとバレーボール部に入部。ポジションはセッター。高校時代所属バレーボール部は長崎県ベスト4他、九州大会出場2回、九州大会準優勝1回と実績を残すが、私自身はベンチメンバーでした。部員人数も少なく、オールラウンドとして控え要員とともにマネージャー的な存在でもあり、また他チームの選手分析および戦術分析など経験。その経験から得たことや皆さんに役立つバレーボール情報を提供してききたいです。また現在はママさん方とバレーボールを楽しんでおり、子供から大人の方々まで「バレーボールは楽しいスポーツ」であると伝えていきたいです。
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