オーバーハンドパスが回転してしまう!その原因と対処法!

戦術

オーバーパスやトスを上げる時の悩みや悪いクセはありませんか?

  • 距離が伸びない
  • 味方が望むトスを供給できない
  • ジャンプトスがぶれる

などなど・・

ストレスが溜まりますよね?

特にセッターにとっては、どれだけスパイカーが打ちやすいトスを上げられるかで、攻撃の軸が出来てくるので非常に重要な問題です。

その中でも早急に取り除いた方がいい悩みが・・

  • トスがむやみに回転してしまう!というものです!

トスは基本的に無回転が理想です。

無回転のボールほどスパイカーが打ちやすいトスと考えます。

なぜなら、

  • 回転がかかっているトスは回転している分、空中でボールに余計な動きが発生している

という事です。

その回転している動きは、スパイカーがアタックを打つ瞬間、インパクト時の余計な負担となってしまいます。

(イメージとしてはキャッチボールをする時にバリバリ回転がかかっているボールと無回転のボールはどちらがキャッチしやすいか、というような感じです。)

またトスに回転がかかってしまうという事はトスを上げるフォーム、特に指先の形、バランスが崩れている可能性が高いと考えられ、それは安定したトスを供給する時の大きな妨げになり、場合によってはダブルコンタクトの反則を取られる事もあります。

原因としては、オーバーパスの基本姿勢が崩れている、トスを上げる際の指の力、形が左右非対称、均等でないという所が挙げられます。

これは早急に対処しないと、癖がついてしまい修正が困難になる場合があります!

対処法としてはいろいろな練習方法がありますが今回は、特に高い効果が期待できる練習方法をお話させていただきます。

トスの基本姿勢、動作を復習する

トスに回転がかかってしまうのは上記にもあるようにオーバーパスの基本姿勢が崩れてしまっている可能性が非常に高いです。

よって1度原点に返って基本姿勢、また基本的な動きを復習する事をおすすめします。

  1. キレイな三角形と適切な姿勢でのハンドリング
  2. 素早くボールの下に入り定位置でボールをしっかりとらえる
  3. 体全体の力を肘と手首に伝えそこからボールを押し出す

以前お話した~バレーボール上達への道②~にて以上の3点をオーバーパスの上達ポイントとして挙げていました。

オーバーパスは体全体を使って行うプレーです。

トスに関してはこの3点を意識して、基本姿勢の見直し、また基本に忠実なフォームの修復を行いましょう。

練習での注意点!!

・ボールを掴む位置での手首の三角形が適正な位置取りと形になっているか!

・上半身だけでオーバーパスをする癖がついていないか!また下半身を含めた体全体の軸がぶれていないか!

ポイントは指のバランス

次にボールをトスする瞬間の両手の指のバランスを整える練習を行います。

①対面から山なりのボールを投げてもらい親指、人差し指、中指の3本のみでボールをキャッチします。そして3本指のみで相手に返します。

⓶同じ動作を5本の指全部を使って行います。

1球1球確実にキャッチしながら返球を行い、それぞれ10球をメドに繰り返します。

③次に山なりのボールを同様の流れで今度は実際にトスしてみます。

3本指でトスを行う時は、あまり高いボールをトスすると突き指する恐れがあるので気を付けながら行いましょう。

この練習は両手の指で左右均等にバランスを良くボールを捉えるため、またオーバーパスを行う際に作る三角形を適正な形にするためにかなり効果があります。

練習での注意点!!

①手首をフルに使ってボールを押し出す事を意識する!

⓶特にポイントは親指!親指からボールを迎えるイメージで、キャッチする時は的確に5本指で!

ただし親指が出しゃばって前に出過ぎると三角系が歪になります!

理想のトスとしては無回転で、キレイな軌道で重みのないボールを上げる事ですが、まったく回転の無いトスというものはそうそう上がりません。

言い方を変えれば多少回転がかかっていてもスパイカーが打ちやすいトスであればそれでいいんです。

ただ、トスに回転がかかってしまう割合が増えてしまうとトスを上げる動作に対して、いろいろと弊害が出てきてしまうため早急に直す必要が出てくる、という事です。

スパイカーが打ちやすいトスを追求するのであれば、回転がかかってしまう現実をそのままにするよりも修正すべき点として考えて欲しいという思いのもと、今回はかなりピンポイントなお話をさせて頂きました。

最後にもう1つ。

レシーブしたボールはほとんどがバックスピンや回転がかかった状態で返ってきます。

そのため上記の練習にプラスして回転の動きに負けないための手首、指の筋力をあげるトレーニングもおすすめします!

ここまで行えば間違いなく理想のトスが上げられるようになりますので是非実践してみてください!

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