バレーボールが弱いチームは、チーム内での約束を決めましょう

指導法 渡辺瑞樹

以前、バレーボールに対する姿勢について書かせて頂きました。

前回は、①個々の技術がまだ試合相当に及ばない【弱い】に観点を置いて、メニューを紹介させていただきました。

今回は、②個々の技術はある程度あるが、チームとして【弱い】に観点を置き、技術面に対して取り組むべきメニューや考え方をお伝えさせていただきます。

まず、個々の技術はある程度あるが弱いチームは、チーム内での《約束》を決めることが強くなるための近道です。

約束を決めて試合にしっかり出すことができれば、必ずと言っていいほど勝ち上がれる確率が高くなります。

スパイク、ラストボール

ラリー中、コート内がバタバタしたときに、ラストボール・ハイセットを

  • どのように
  • どこに

返すかは重要なポイントです。

  • ラストボールは必ず”ライト側”
    セッターの背後からくるボールはトスアップしにくいため。
  • ハイセットは奥に打ち込む
    下に叩きつけようとすることで肘が下がり、ネットインになる可能性があるため、大きく振り抜いて奥に打つ。

サーブ

コートを9分割にして番号を割り振り、試合前等にどこを狙うか毎回決める(番号でなくても狙う選手を徹底する)

各々で好きな場所に打つよりも、相手に狙われているというプレッシャーを与えることができます。

レセプション

「レセプションの強い選手3枚で行う」などをして、穴を埋めることが大事です。

  • 肩より上のボールは、後ろの選手が取る
  • 左右には動かないが前後のラインは私が取る

など。

レセプションは、多い方が穴がないように見えて効率よく感じるが、5枚で取り組むと5枚分の関係を築くことが必要なため、2、3枚程度で取り組んだほうが関係を築くのが速くなります。

もちろん上記は一つの案であるため、各チームで取り組みやすいようにするのがポイントです。

話すこと

上記で紹介したチームの約束は、ほんのごく一部です。

各チームでやりやすいように、

  • ここは誰が取る
  • この場合はこの選手

等、プレーの合間などで【話す】ことが最重要となります。

【話す】といったワードがでてきましたが、どのカテゴリーでも課題になるワードです。

バレーは、ミスをし続けるスポーツです。

練習中や試合中にミスをした選手が、何も言わずに淡々と進めてしまうと何の解決にもなりません。

同じミスを繰り返してしまうことになるため、必ず随時一言二言で良いので話し合いましょう。

ディグ、ブロック

私自身、ディグとブロックはバレーボールにおいてかなり重要だと考えています。

バレーボールは、《スパイクを決めたら1点、積み重ねで勝つ》といった考え方が多いですが、裏返せば《コートにボールを落とさなければ負けない》と、意識して取り組んできました。

ここで重要なのが、ディグとブロックの関係性です。

2枚しっかり跳べた場合

相手レフトからのスパイクの場合、

  • 2枚目のブロッカーの脇(左手)にはバックレフトが入る
  • フロントレフトはアタックラインより内側のインナースパイク、軟打の処理

この約束を守って関係を築くだけで、かなりディグの成功率は上がります。

この関係性が築けた状態の《システムディフェンス》を、各ポジション・ブロッカーごとで取り組めるようにしましょう。

関係性がしっかりと築くことができるまでは、簡単ではありません。

かなりの時間と信頼関係が必要になってくるため、指導者も根気よく伝える・指導することが必要となります。

何度も何度も繰り返して共に成長していくことで、様々な疑問が生まれることでしょう。

その度に話し合い、解決することが勝つための近道です。

バレーボールは、言い出せばキリがないほどかなり奥が深いスポーツになります。

次回は【関係性】【試合においてのリズム】に観点を置いて書かせていただきます。