バレーボールにおいて足を使うことの賛否とは?

指導法 辻 貴大

球技において唯一、ボールを落としてはいけないスポーツ

バレーボールの語源は「ボレー」から来ているように、ボールを落としてはいけないということが他の球技と比較して最大の特徴と言えるでしょう。

基本的には、

  • オーバーハンドトス
  • アンダーハンドレシーブ

と、「手」を使うプレーがほとんどです。

ですが、ルール上では必ずしも手を使わなければならないという記載はありません。

ボールが上がるなら、胴体でも頭でも構いません。

そこで、今回のお題となる「足」を使うプレーの賛否です。

特に、学校などで生徒さん相手にご指導される方は、悩ましいところだと思います。

そこで、今回は自身の経験も踏まえ、この悩ましい「足」を使ったプレーについて考えてみたいと思います。

人間本能的に出てしまう「足」

はじめに、なぜとっさに足が出てしまうかを考えてみましょう。

それは、バレーボールという競技の根本である「ボールを落とさない」という精神にあると考えます。

バレーボールでつい足を使う場面とは、

  • 走りながらギリギリで届くか否かのとき
  • 壁際で上半身から突っ込むと危ない場面

のはずです。

野球のスライディングを見ていただければわかるように、走りながら目標地点に対して最短距離で効果的・効率的に入る姿勢とは、足から入る方法なのです。

走行によって得た加速を最後の瞬間にだけ足を抜くことで、最短かつ安全にポジションに入ることができます。

したがって、バレーボールで足が出てしまうのは、ある意味必然的なことなので仕方のないことなのです。

バレーボールで足を使うプレーの賛否

さて、いよいよ本題です。

「足」を使ったプレーの賛否についてですが、ここからは私自身の経験・私見が強いことをあらかじめ断っておきます。

個人的な見解ですが、バレーボールで「足」を使ったプレーは、たとえルール上認められていても、決して容認されるものではないという考えです。

なぜそのように考えるかと言われれば、「あなたや生徒がプレーで使っているボールは一体、誰が購入したものでしょうか?」という意識をしたことがあるかというためです。

おそらく多くの場合は、

  • 親御さんが働いて稼いできたお給料から支払われた部費
  • あるいは税金等の公的資金

などだと思います。

そのような大切なお金を使って購入したものを、「足」で蹴るということが教育的に容認されて良いかと言われれば、断じて否と声を大にして言いたいです。

言い換えれば、親御さんの顔を足で蹴とばすことと同じなのです。

この思いと表現は、私の中学時代の恩師の教えの賜物です。

このような理由から、生徒さんや年下の方へご指導される方は教育的な意味も込めて、特に意識していただきたく思います。

教育的な意味合いを除けば問題ないか?

では次に、ご自身で購入したものだから、あるいはスポンサーやプロだから足を使ってよいかとまた問われれば、これも使ってほしくありません。

プロの選手ないし大人の姿は、ご自身が意識している以上に年少者に見られているものです。

あのような選手になりたいという憧れは、何もプレーの上手下手だけではありません。

プレーだけでなく、人間として憧れを抱かれるようにならなければ、真の一流とは呼べません。

個人的には、最近の国際試合では、全日本のプレーヤーも平気で足を使っているように思えて仕方ありません。

日の丸を背負って戦っている以上、たとえルールとして認められていて効率に流れそうになっても、そこは誠の精神でもって将来、有望な子供たちに誇れる姿を見せてほしいと思っています。

ご質問・お問い合わせについて
いつもブログ記事を読んでいただき、ありがとうございます。バレーボール強育塾では、バレーボール上達のためにブログやSNSで情報発信をしています。また、バレーボール上達のためのDVD教材の販売も行っております。バレーボールに関するご質問やお問い合わせ、ブログ記事に対するコメントなどがありましたら、下記のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。
メールアドレス:info@real-style.co.jp
この記事を書いた人辻 貴大辻 貴大
はじめまして。火曜日と担当させていただきます辻 貴大(つじ たかひろ)と申します。出身は千葉県で、県立千葉東高等学校で県立高校ながらベスト8・関東大会出場の経験があります。ポジションはレシーバーで、身長は168cmと体格には恵まれないものの、チームのムードメーカー、レセプションの安定性、小柄ながら最高到達点3m5cmの跳躍力を原動力にレギュラーとして活躍しました。自身の経験も踏まえ、小さいバレーボーラーに勇気を与えられるような魅力的な記事をお届けしていきたいと思います。