リードブロックを試合で実践するための練習方法とは?

練習メニュー ブロック 堀大輔

前回の「リードブロックを試合で実践するためのポイントは?」にて、リードブロックを試合で実践するためのポイントとして、

  • データの活用
  • サーブからブロックまでを一連の流れとして捉える

この2点を説明させていただきました。

リードブロックを試合で実践するためのポイントは?

今回は、ポイントの3つ目である「練習方法」について説明していきます。

皆さんの日々の練習において実践していただければ嬉しく思いますので、ご参考にしてみてください。

練習のポイントは「ゲーム形式」の練習にこだわること

リードブロックを試合で実践するために必要な練習として、「ゲーム形式」の内容にこだわった練習がプレーの向上につながります。

もちろん、

  • ブロックスピードを上げる
  • ステップの習得

といったトレーニングも必要ですが、それ以上に、ゲームこそが最高のリードブロック練習であると言うことができます。

よく見られるブロック練習として、

  • スパイカー1人に対して、ブロック1人で止める練習
  • ゲーム形式のような練習に見えるが、スパイク方向がレフト1箇所からのみ

などが見られます。

が、これらの練習では、セッターのトスが上がるのを見極めて反応するリードブロックの練習に適しているとは言えません。

しかし、チームの人数により、常に6人対6人の試合ができるとは限りません。

私が高校時代は、部員が10人と少人数でした。

その中で行ってきた練習方法を紹介しますので、ご参考にして見てください。

練習方法1「3対3」ゲーム形式

まず紹介するのが、「3対3」のゲーム形式練習です。

攻撃3人とセッター1人対ブロック3人のゲームとなります。

この練習方法もよく取り入れられていると思いますが、ブロックする3人が注意することは、セッターのトスが上がるのを見極めて反応する点です。

周りのチームメイトも、この点に注意しておいてください。

よりゲームに近い雰囲気を出すために、点数をつけることをお勧めします。

  • 試合開始は攻撃側にチャンスボールを入れてからスタート
  • 攻撃側がブロックに触られることなくスパイクを決める…2点
  • ブロック側がスパイクをブロックで止める…2点
  • ブロック側がスパイクをワンタッチする…1点
  • ブロック側がセッターのトスが上がる前に動き出す…攻撃側に1点
  • 25点先取で勝ち

ゲームルールや点数割り振りは、そのチーム内で決めて実践してみてください。

練習方法2「4対4」ゲーム形式

上記にて紹介しました「3対3」にレシーブの選手を入れ、「4対4」で行うゲーム形式の練習となります。

セッターがチームに2人いれば、ラリー形式をとることができますので、よりゲームに近い形式で取り組むことができます。

注意すべきポイントは同じで、ブロックする3人はセッターのトスが上がるのを見極めて反応することです。

「4対4」のルールとして

  • 試合開始はレシーブで入っているプレーヤーのサーブからスタート
  • ブロックに触られることなくスパイクを決める…2点
  • ブロックを決める…2点
  • ブロックにワンタッチしてスパイクを決める…1点
  • ブロックプレーヤーがセッターのトスが上がる前に動き出す…相手側に1点
  • 25点先取で勝ち

また、チーム人数にもよりますが、レシーブ人数を2人にして実践しても構いません。

リードブロックが体に染み込んでいくと、レシーブ1人でもラリーが続くようになります。

それは、ブロックでしっかりワンタッチを取れるようになっていくからです。

まとめ

今回、リードブロックを試合で実践するための練習方法を紹介しました。

ポイントは、常にゲームを意識した練習内容にすることとなります。

チーム独自でルールを決めて、ゲーム形式で練習に取り組んで欲しいです。

が、大事なポイントとして指導者の方が確認して欲しい点は、

  • ブロッカーは必ずセッターのトスが上がってから判断し動き出すこと

この点を、しっかり確認するようにしてください。

その点をしっかり意識づけさせるために、紹介した練習方法では、ブロッカーがセッターのトスが上がる前に動き出すと相手に点数が入るルールとしています。

バレーボールに限らず、スポーツでは「実践に近い練習」を行うことが、実際の試合で力を発揮することになります。

またゲーム形式の練習が、一番楽しい練習にもなります。

しかし、指導者の方はゲーム形式の練習を行う際には、選手へ「何を」意識させるのか事前にしっかり説明してあげてください。

それがなければ、ただ楽しい練習をするためのゲーム形式練習となりかねませんので、よろしくお願いします!

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この記事を書いた人堀 大輔堀 大輔
長崎県出身で、現在は京都市在住。子供3人の父親。中学校から友人たちとバレーボール部に入部。ポジションはセッター。高校時代所属バレーボール部は長崎県ベスト4他、九州大会出場2回、九州大会準優勝1回と実績を残すが、私自身はベンチメンバーでした。部員人数も少なく、オールラウンドとして控え要員とともにマネージャー的な存在でもあり、また他チームの選手分析および戦術分析など経験。その経験から得たことや皆さんに役立つバレーボール情報を提供してききたいです。また現在はママさん方とバレーボールを楽しんでおり、子供から大人の方々まで「バレーボールは楽しいスポーツ」であると伝えていきたいです。
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