ストレッチをすると、バレーボールに必要な筋力や瞬発力が下がる!?

練習メニュー 指導法 川端 健太

こんにちは!

バレーボール瞬達塾の川端健太です!

突然ですが、質問があります。

あなたは、ストレッチは怪我の予防に効果がないだけでなく、筋力や瞬発力をダウンさせていることはご存知でしたか?

「そんなことないだろう!」と、思う方もみえるでしょう。

私も、最初これを知った時はそう思いました。

が、 いくつもの団体が、そのことを実験により証明してしまいました。

アメリカ陸上競技連盟は、ストレッチするグループとしないグループにわけ、3ヶ月ランニングをしてもらった結果、どちらのグループとも16%の選手は怪我をしたと実験結果をニューヨークタイムスで発表した。

ザグレブ大学では、ストレッチを45秒した後に、 筋力が5.5%、跳躍力・瞬発力共に3%落ちたという研究結果を発表しました。

私も実際に500名以上の選手を調べましたが、ストレッチしたあとに80%ぐらいの選手が筋力の低を実感してます。

なぜ、ストレッチをすると筋力や瞬発力が低下し疲労を取れないのか?

その理由には、主に三つのことがあると私は考えています。

ストレッチは筋肉をまっすぐ伸ばすから。

筋肉をまっすぐ伸ばしても、筋肉の疲労物質は除去されないと私は考えてます。

このことをわかりやすくするために、例え話をしますね。

あなたの目の前に、濡れた雑巾があるとしましょう。

あなたは、濡れ雑巾の水分を取るために、濡れ雑巾をどうしますか?

まさか端と端を持ち、引っ張って水分を出そうとしませんよね?

絞る、つまりひねることによって水分を出すと思います。

これは、ストレッチにも同じことが言えます。

ストレッチって、 筋肉をまっすぐ伸ばします。

これは、雑巾をまっすぐ引っ張っているのと変わりません 。

つまり、まっすぐ引っ張っても疲労物質は取れないということです。

切れないように筋肉が頑張り疲れてしまうから。

筋肉は、伸びきってしまうと切れてしまいます。

ストレッチは、筋肉を伸ばそうとするものです。

あなたがもし筋肉であれば、あなたは引っ張られると切れちゃいます。

だから、ストレッチしている間は、自分が切れないようにグッと力を縮む方向に入れますよね?

それを30秒間行うと、あなたは疲れ切ってしまいませんか?

これは筋肉も同じで、ストレッチでずっと伸ばし続けるということは、切れないように頑張るので疲労していまい、筋力が低下すると私は考えてます。

筋肉がリラックスしてしまうから。

今からガンガン動こうとしているのに、ゆったりストレッチすることによってリラックスしてしまいます

筋肉が、お休みモードに入ってしまうということ。

おやすみモードに入ってしまうと、ガンガン動けなくなるということですね。

以上三つの理由から、ストレッチは筋力や瞬発力が落ち、疲労物質を取り除くことが難しいと私は考えています。

では、どういうストレッチをすればいいのか ?

それは、動的ストレッチ(動きを伴うストレッチ)です。

今まで説明してきた筋力や瞬発力の低下が起きるストレッチは、静的ストレッチ(動きを伴わないストレッチ )です。

ストレッチには、

  • 静的ストレッチ(動きを伴わないストレッチ)
  • 動的ストレッチ(動きを伴うストレッチ)

があります。

動的ストレッチを行う場合は、筋力低下などが起こらないと私は考えています。

ですから、今まで静的ストレッチを行っていた場合は、動的ストレッチを行うことをオススメします。

動的ストレッチって、どんなストレッチ?

動的ストレッチは、特殊なものではありません。

あなたも、実践したことあるのではないでしょうか?

よく知られている動的ストレッチは、腕を動かすことによって肩甲骨をいろんな方向に動かし、肩甲骨周辺の筋肉をストレッチするものがあります。

あとは、四股も股関節の動的ストレッチになると思います。

これらのように、動くストレッチを今後は行うことをオススメします。

これだけですと、一般的に知られている動的ストレッチだけの紹介になってしまうので、あまり知られていない動的ストレッチをシェアしますね!

今からシェアするストレッチは、肩を簡単にやわらかくして腕の振りを軽くするストレッチです。

肩を簡単にやわらかくして腕の振りを軽くするストレッチとは?

今から紹介するストレッチは、ひねることで肩関節周辺の筋肉を柔らかくします。

ストレッチの効果を体感していただくために、まず左右の腕を交互に耳につけるように挙げてみてください。

その時の重さを、覚えておいてくださいね!

重さが分かったら、重かったほうの腕を床と平行になるように肩の高さに挙げます。

次に挙げた腕をクルクルとドリルのようにひねってみてください。

ひねり終わったら、もう1度左右の腕を耳につけるように挙げます。

どうですか?

メチャメチャ軽くなってませんか ?

このストレッチ、捻る時の腕の角度を色々行ってみてください。

まとめ

今日は、 ストレッチをすると筋力低下が起こる。

そのため、 動的ストレッチをしましょうという話を聞いてもらいました。

動きを伴わないストレッチは、全く行ってはいけないという話ではありません。

運動後なら、リラックスするために行うのも良いと思います。

また私が調べた 結果では、全体の20%ほどの選手はスタティックストレッチをした後に、筋力が低下しませんでした。

だから、すべての人に当てはまるわけではないと私は考えてます。

いろんな団体が筋力低下するということを教えてくれましたが、あなたの体で実験試してみてください

今回も最後までお読みいただきありがとうございます!

あなたの教え子さんが瞬達しますように!!

この記事を書いた人川端健太(かわばたけんた)川端 健太(かわばた けんた)
日本福祉大学バレーボール部監督・バレー瞬速上達塾代表最新の「脳科学」と500年の歴史をもつ「古武術」を取り入れた独自のバレーボール指導法が話題になり、わずか2年半で6,000人を超える選手たちを指導。一般的なチームの8割~9割を占める「伸び悩んでしまう選手」をたった「一声」で上達させる手腕は、多くのバレーボール指導者から注目されている。また、自身が代表を務める「バレー瞬速上達塾」は、全国各地でバレーボール教室や指導者向けの講習会を開催。年間100回を超える精力的な活動は、頻繁に地元紙に取り上げられている。
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