ディフェンス・フォーメーションについて考えてみよう!

練習メニュー 指導法 堀大輔

先日、久しぶりに地域のママさん達とバレーボールを楽しみました。

ママさん達とバレーボールをやっていると、高校・大学・社会人チームでやっていることと大きく異なる点があります。

バックセンターのディフェンス・フォーメーションの考え方が、大きく異なります。

ママさんバレーではバックセンターは「前」にポジションを取りますが、高校・大学・社会人チームではバックセンターは「後ろ」にポジションを取ることが多いです。

どちらの考えもディフェンス・フォーメーションとしては問題なく、間違ってもいません。

そのチームにとって、有効なフォーメーションをとっていれば良いのです。

今回は、このディフェンス・フォーメーションについて特徴を述べていきます。

自身のチームでは、どのディフェンス・フォーメーションが適しているのか、参考にしてみてください。

基本「センターアップ」と「センターバック」の考え方がある

「センターアップ」とは、バックセンターが前に位置し、バックの両サイドが後ろに位置するフォーメーションのことです。

「センターバック」とは、バックセンターが後ろに位置するフォーメーションのことを言います。

  • センターアップ
  • センターバック

を理解して、どのフォーメーションがチームに適しているのか考えてみてください。

「センターアップ」フォーメーションの特徴

センターアップのフォーメーションは、一般的に「相手の攻撃に強打が少ないレベル」で使われます。

また、相手チームのスパイカーが、コーナーに多く売ってくるときにも使われることがあります。

このセンターアップの場合、バックセンターの役割が「フェイントカバー」としての動きとなります。

そのため、センターアップ・フォーメーションでは、前衛レフトプレーヤーも

  • 相手レフト側からの攻撃の場合はクロス側の強打
  • 相手ライト側からの攻撃の場合はストレート側の強打

のレシーブに入る必要があります。

場合によっては、スパイクレシーブの後の攻撃参加が遅れてしまう恐れがあります。

また、バックセンターのプレーヤーがバックアタックで攻撃参加できる能力がある場合は、フェイントカバーで前にポジションを取っているため、助走が取りにくくなる場合もあります。

「センターバック」のフォーメーションの特徴

センターバックのフォーメーションは、一般的に「相手の攻撃が強打中心」の場合に適しています。

基本、バックセンターが後ろに下がり、両サイドも再度ライン側に位置しているため、コート真ん中にオープンスペースができやすくなります。

センターバック・フォーメーションでは、このスペースをどう対応するかがポイントとなります。

また、センターバック・フォーメーションの中でもいくつか型がありますので、紹介してきます。

「ペリミター」型

バックセンターを含め、エンドライン・サイドライン近くのポジショニング。

強打レシーブに重点を置いている、一番オーソドックスな型です。

リードブロックがしっかり型になっている、ブロックでワンタッチを取れるチームには適していると言えます。

中央のオープンスペースは、サイドのレシーバーがスライディングレシーブ等での対応となります。

「ローラート・イン」型

相手レフト攻撃に対して、ライトバックが前に出てフェイント対応し、センターバックがストレートコースに入ります。

相手ライト攻撃の場合は、レフトバックが前に出て、センターバックがスロテートコースに入ります。

その際、レフトバックがエンドラインにより、前衛レフトがインナーコースのレシーブに入ります。

セッターがローテーションでバックに回った際に、適しているフォーメーションとなります。

セッターが前衛でセットアップしやすくなります。

「カウンター・ローラート」型

相手レフト攻撃に対して、前衛レフトがフェイント対応をします。

基本、前衛でブロックに参加しないプレーヤーがフェイント対応となります。

「ペリミター」型と合わせて、オーソドックスな型となります。

コート真ん中のオープンスペースを、カバーすることができます。

また、自チームのスパイク打数が、両レフトプレーヤーに集まっているチームに適しています。

補足:フォーメーションで重要なことは「方向」を考えること

補足ですが、ディフェンス・フォーメーションで重要なことは、

  • レシーブプレーヤーがボールをどの方向へ上げるのか
  • レシーブを弾いいた場合どの方向へ行くのか

を、意識しなければなりません。

基本的にボールを弾いいた時でも、カバーできるフォーメーションづくりを意識してほしいです。

まとめ

今回は、ディフェンス・フォーメーションについて述べてきました。

ポイントとなる点は、

  • 「センターアップ」と「センターバック」の考え方がある。
  • センターアップは相手チームの攻撃が強打少ない場合に適している。
  • センターバックは相手チームの攻撃が強打中心の場合に適している。
  • センターバック・フォーメーションには、「ペリミター」型、「ローラート・イン」型、「カウンター・ローラート」型がある。
  • フォーメーションで重要なことは「方向」を意識すること。

フォーメーションを考える上では、

  • ブロックの枚数
  • レシーブプレーヤーの能力
  • 相手攻撃のパターン
  • 自チームの攻撃パターン

など、様々な要素をもとに調整しなければなりません。

正解の型は、決まっておりません。

今回の内容を参考にしていただいて、みなさんのチームに適したフォーメーションづくりに励んでいただけることを願いっています。

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この記事を書いた人堀 大輔堀 大輔
長崎県出身で、現在は京都市在住。子供3人の父親。中学校から友人たちとバレーボール部に入部。ポジションはセッター。高校時代所属バレーボール部は長崎県ベスト4他、九州大会出場2回、九州大会準優勝1回と実績を残すが、私自身はベンチメンバーでした。部員人数も少なく、オールラウンドとして控え要員とともにマネージャー的な存在でもあり、また他チームの選手分析および戦術分析など経験。その経験から得たことや皆さんに役立つバレーボール情報を提供してききたいです。また現在はママさん方とバレーボールを楽しんでおり、子供から大人の方々まで「バレーボールは楽しいスポーツ」であると伝えていきたいです。
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