勝てるチームづくりのために覚えておきたいブロックのポイントは?
前回の「実戦で使えるチームのブロック力を高める方法とは?」の記事の中で、
- コミットブロック
- リードブロック
この2つのブロック方法を説明しました。
「コミットブロック」で個人技を磨き、「リードブロック」でチームのブロック力を強化しようという話をしました。
では、実際にチームが試合に勝つための「ブロック」のポイントは何のか?
今回は、このポイントが何なのかを考えていきます。
勝てるチームにするためには「リードブロック」の強化が必要
「リードブロック」でチームのブロック力を強化しようとお伝えしましたが、やはり試合に勝てるチームにするためには、「リードブロック」の強化が必要となります。
なぜ、「リードブロック」なのか。
ポイントは、
- 相手のスパイクに対して、どれだけ「ブロックタッチ」の回数を増やすことができるか
これが、試合に勝つための重要なポイントとなってきます。
実は、ブロックタッチの回数とチームの勝利は大きく関係してきます。
ひとつ事例を交えて、説明していきます。
事例からみる「リードブロック」の重要性
なぜ、私が試合に勝てるチームにするには「リードブロック」の強化が必要と考えるのか、事例をあげて説明していきます。
VリーグDIVISION1 男子のチームの中で、リードブロックに徹底しているチームと言えるのが、
- 東レアローズ
- ウルフドッグス名古屋
この2チームが挙げられます。
この2チームの「ブロック決定本数」を見てみますと、
- 東レアローズは10チーム中で8位
- ウルフドッグス名古屋は10チーム中5位
という結果になっています。
では、この2チームの最終勝利や順位はどうなっているかというと、2チームとも勝ち越ししています。
- 東レアローズは5位
- ウルフドッグス名古屋は3位
という、いずれも上位に位置しています。
また、ブロック決定率が高いチームが負け越している結果が出ています。
ブロック決定率が高いということは、相手スパイクをシャットアウトしていることとなり、「コミットブロック」重視にてブロックしている傾向がみられます。
一見、ブロック決定率がチームの勝利につながっていると思われるかもしれませんが、結果からみると、ブロック決定率と勝率が比例していないのがわかります。
この2チームは、リードブロックでブロックタッチの回数を増やし、鉄壁の守りでボールを拾い、得点を重ねていく試合展開で勝利を導いているのです。
リードブロックは「低身長」でもできる
「リードブロックは高身長のプレーヤーがやるブロック」
そう思われている方が、多いのではないでしょうか。
決して、そんなことはありません。
先ほどのVリーグを例にしてみますと、
- 東レアローズの平均身長は187.6㎝と10チーム中5番目
- ウルフドッグス名古屋の平均身長は186.7㎝と10チーム中6番目
です。
つまり、リードブロックは身長がなくてもできるものと言えます。
何度も言いますが、ブロックとは相手チームのスパイクをシャットアウトするだけでなく、
- どれだけボールを触っているか
- 相手スパイカーがブロックを避けようとし、どれだけミスを誘えるか
- ブロックを嫌がって抜けてきたボールをどれだけレシーブするか
これらの点が、ブロックには重要になっていきます。
しっかりと相手チームのセッターのトス状況を見て、トスが上がるのを見極めてから反応することを徹底する・意識することが重要となっていきます。
まとめ
最後に、勝てるチームづくりのためのブロックのポイントをまとめたいと思います。
- 勝てるチームにするためには「リードブロック」の強化が必要
- Vリーグでも「リードブロック」を徹底しているチームが勝ち越している
- リードブロックは低身長のチームでもできる
- ブロックのポイント
- どれだけボールを触るか
- どれだけスパイクミスを誘うか
- ブロックを嫌がって抜けるボールを増やす
どうしてもブロックを強化すると言えば、ブロック決定率を高めようと考えてしまいます。
そうではなく、まずは「リードブロック」の動きを覚えることをお勧めします。
できれば、子供・ジュニア世代から覚えて欲しいです。
次回もブロックに関する記事を掲載しますので、よろしくお願いします!
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長崎県出身で、現在は京都市在住。子供3人の父親。中学校から友人たちとバレーボール部に入部。ポジションはセッター。高校時代所属バレーボール部は長崎県ベスト4他、九州大会出場2回、九州大会準優勝1回と実績を残すが、私自身はベンチメンバーでした。部員人数も少なく、オールラウンドとして控え要員とともにマネージャー的な存在でもあり、また他チームの選手分析および戦術分析など経験。その経験から得たことや皆さんに役立つバレーボール情報を提供してききたいです。また現在はママさん方とバレーボールを楽しんでおり、子供から大人の方々まで「バレーボールは楽しいスポーツ」であると伝えていきたいです。
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