二段トス後の重要な仕事であるブロックカバーの極意とは?

練習メニュー ブロック 辻 貴大

二段トスは相手ブロッカーが万全で勝負してくる

サーブレシーブが乱れたときは、ライトポジションや後衛が二段トスを上げ、エース勝負となることでしょう。

しかしながら、二段トスは

  • 目的
  • 上げる相手

が明確な分、相手ブロッカーが万全の態勢で臨んできます。

したがって、いかに自チームもエーススパイカーとはいえ、ブロックされる可能性を常に計算しておかなければなりません。

そのために必要なのが、ブロックカバーです。

そこで今回は、私(ライトポジション)が実践していたブロックカバーの極意をご紹介していきたいと思います。

ライトポジションの定位位置は、最もブロックの跳ね返りが多い

ライトポジションが二段トスをして、その後にブロックカバーに入るとなると、その場所はネット際に構えるセッターと後衛レフト(前衛レフトの真後ろ)の間でしょう。

このポジションは、エーススパイカーと相手ブロッカーの丁度45°の位置になるため、ブロックにかかった場合、最もボールが落下するポジションです。

したがって、ここに入るカバーの良し悪しで、その後の連続失点回避に大きくつながります。

ブロックカバーの極意その1:手は地面と接した状態で構える

ブロッカーカバーの場合、サーブレシーブや他のレシーブと比較して、目で認識してからボールが床に落下するまでの時間が圧倒的に短いのが特徴です。

気づいた次の瞬間には、ボールが落ちているような感覚です。

では、そんなボールを拾い上げるためには

  • 可能な限り反射と行動までの時間を長くする
  • レシーブを組む時間を短くする

ことです。

そのために実施していたのが、ブロックカバーの際は、手はあらかじめ地面と接した態勢で構えることです。

例えるなら、相撲の立会のときのイメージです。

あらかじめ手を地面に接して構えることで、真下に落ちる場合はそのまま最短距離でパンケーキにも入れますし、クッションボールの際は反動をうまく使うことでリズミカルに処理することができます。

この際、注意してもらいたい点は、前傾姿勢にて真上から見た際に手が上半身より出ていないことです。

これが守られていないと、手を踏まれる危険性があります。

ブロックカバーの極意その2:徹底的な下半身の体幹が必要

ブロックカバーに入る際に、移動できるのはせいぜい1歩がいいところです。

しかも、前傾+屈伸姿勢で次の一歩を最短距離で踏み出すためには、とにもかくにも徹底して下半身の体幹が必要不可欠です。

そのための、よく私が自宅でやっていたトレーニングがコサックダンスです(笑)。

コサックダンスは、一方の足からもう一方の足へ全体重を預けるため、見た目は滑稽ですが、実は相当な体幹が求められます。

しかも、片足で体重を支えるというブロックカバーの一歩と同じ態勢を再現できるので、自宅で練習するにはおすすめです。

ブロックカバーの極意その3:クッションボールの処理は手前に引いてくる

ブロックに当たってクッションボールとなったときは、真下から入り、手前すなわちもう一度、二段トスを上げやすい場所へ引いてくるようにレシーブしましょう。

逆に、真上の込み入った狭い空間に挙げてしまうと、

  • 次の二段トスを上げるセッター
  • もう一度スパイクを打つスパイカー

が錯綜してしまい、十分な態勢でのスパイクが困難になったり思わぬケガにつながったりと、非常に危険です。

したがって、クッションボールになった際は、仕切り直しの気持ちでオープン空間にまでボールを引き出して上げるように心がけましょう。

まとめ

ブロックカバーの極意

    1. 相撲の立会のように、地面にあらかじめ手をついて構える
    2. 徹底した下半身の体感が必要(コサックダンス)
    3. クッションボールは、オープン空間にまで引き出して上げる
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この記事を書いた人辻 貴大辻 貴大
はじめまして。火曜日と担当させていただきます辻 貴大(つじ たかひろ)と申します。出身は千葉県で、県立千葉東高等学校で県立高校ながらベスト8・関東大会出場の経験があります。ポジションはレシーバーで、身長は168cmと体格には恵まれないものの、チームのムードメーカー、レセプションの安定性、小柄ながら最高到達点3m5cmの跳躍力を原動力にレギュラーとして活躍しました。自身の経験も踏まえ、小さいバレーボーラーに勇気を与えられるような魅力的な記事をお届けしていきたいと思います。
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