サーブレシーブでサイドアウトを目指すために意識しておきたいフォーメーションの考え方とは?

レシーブ 指導法 辻 貴大

サイドアウト制のバレーボールにおいては、スパイクの決定は即得点につながります。

そのため、サイドアウト獲得率を上げるために、サーブレシーブをしっかりセッターに返し、確実な攻撃仕掛けることが重要です。

指導者としては、自分のチームバランス(サーブレシーブの上手い選手と下手な選手)や試合の局面に応じてサーブレシーブのフォーメーションを工夫し、ディフェンスとオフェンスのバランスを考えて、サイドアウト獲得率をアップさせる戦略や指示が必要でしょう。

そこで、今回はその基礎となるサーブレシーブのフォーメーションの考え方の3つのキーワードをご紹介したいと思います。

フォーメーションを考える3つのキーワード

配分率を見ながらサーブレシーブの上手な選手を中心に組み立てる

当然のことながら、レシーブの得意な選手が数多くレシーブすれば、チームのサーブレシーブ率も上がります。

ただし、その選手のカバーする範囲が広がるほど、逆にサーブレシーブ率は低下す関係にあるため、バランスを考慮しなければなりません。

そこで、指導者は選手個人のサーブレシーブ率だけでなく、各選手が何%サーブレシーブに参加したうち、どれだけ成功したかの配分率に着目しなければなりません。

また、その配分率も

  • 単純にレシーブのポジショニングのためなのか
  • 相手選手のサーブが特定の選手を狙ったためなのか

も加味する必要があります。

レシーバー間隔を考える

サーブレシーブは、サーブが打たれた瞬間に「自分が補るか、他の人が補るか」を判断しなければなりません。

この判断の早さが、サーブレシーブ成功率の鍵となります。

そこで、各フォーメーションのレシーバー間隔が重要となってきます。

W型フォーメーションの場合、サーブレシーブに参加する人数が多くなるため、各自の守備範囲が小さくなるメリットがあります。

その反面、レシーバーの前後差があるため、判断が遅れると譲り合いが発生してしまうので、ここを意識すると良いでしょう。

4人制フォーメーションの場合、レシーブの得意な選手に補らせることができて人数も少ないため、判断が早くなるメリットがあります。

が、レシーバーが少ないため、個人の守備範囲が広くなります。

そのため、強打サーブ時は横の間隔を意識すると良いでしょう。

スパイカーのポジショニングを重視する

サーブレシーブの目的は、あくまでサイドアウトを獲得するためです。

そのため、スパイカーを活かすためのポジショニングが重要です。

  • センターがクイックに入りやすいよう
  • エーススパイカーをスムーズにレフトに移動させるよう

に、ポジショニングの工夫をしましょう。

併せて、セッターの位置を考慮することも同様です。

例えば、エースがレフト前衛に来るローテーションであれば、予めレシーバーとして参加しない。

また、セッターが後衛の場合は、対応する選手(オポジット)が共にネット際にいることで、セッターはセットアップがしやすくなります。

固定を基本としつつも、臨機応変な対応を心がける

攻撃を仕掛けるために、ある程度ローテーションやフォーメーションを固定する必要がありますが、もっと他により良いローテーションやフォーメーションがないかを普段から考える癖をつけましょう。

自陣での工夫は当然必要ですが、試合には相手がいて、それに合わせた相対的な工夫も場合によって必要です。

具体的には、

  • 強打サーブの選手のときや連続得点されたとき
  • ブロックでシャットアウトされ、次に異なる攻撃を仕掛ける必要があるとき

などが、挙げられます。

これらの状況に臨機応変に対応できるように、普段の練習や練習試合から意識し、試行錯誤しておきましょう。

この記事を書いた人辻 貴大辻 貴大
はじめまして。火曜日と担当させていただきます辻 貴大(つじ たかひろ)と申します。出身は千葉県で、県立千葉東高等学校で県立高校ながらベスト8・関東大会出場の経験があります。ポジションはレシーバーで、身長は168cmと体格には恵まれないものの、チームのムードメーカー、レセプションの安定性、小柄ながら最高到達点3m5cmの跳躍力を原動力にレギュラーとして活躍しました。自身の経験も踏まえ、小さいバレーボーラーに勇気を与えられるような魅力的な記事をお届けしていきたいと思います。