バレーボールの授業に対する意識調査レポートについて2

その他 堀大輔

先週の記事にて「バレーボールの授業に対する意識調査レポートについて」にて、中学校・高校時代の授業におけるイメージ、面白さの結果を見ていきました。

今回は、中学校・高校のバレーボール授業に関して「面白くない」「難しい」と感じている点は何かに焦点を当てていきます。

前回の記事と併せて見ていただけることで、今後のバレーボール競技人口を増やしていくための参考になるはずです。

今回も参考文献とする論文は、

高橋宏文・田中博史 バレーボールの授業の方向性を探る

となります。

是非、本記事と併せて論文も読んでみてください。

バレーボールが面白くない理由

バレーボールが面白くない理由は「チームでボールが繋がらない」「スパイクが打てない」です。

中学校・高校時代の授業においてバレーボールが面白くないと回答した者の理由としては、

  • 「チームでボールが繋がらないから」…2%
  • 「スパイクが打てなかったから」…2%

この2つが半数を占める結果となっています。

この2つの理由をさらに階層的に分析していくと「チームでボールが繋がらなかった」の理由としては、

  • 「技術が未熟だから」…4%
  • 「積極的にプレーに参加しない人がいたから」…3%
  • 「お見合いが多い」…3%

といった内容になっています。

これはコンビネーションといったい技術が未熟であったり、積極的なプレーへの参加がない人がいると、チームとしての一体感に欠けることが推測できます。

そうなるとチームでのお見合いも多くなることが予想され、バレーボールの楽しさである「緊張感」を感じることが難しくなると言えるでしょう。

また「スパイクが打てなかった」理由としては、

  • 「練習時間が短かった」…4%
  • 「練習時間が無かった」…6%

といった内容が、理由となっています。

これは単純に授業時間内で練習が短い無いために十分に教師から教えてもらってないことになります。

限られた時間をどのように活用していくのか、考える必要がありますね。

バレーボールが面白くない理由【男女別】

バレーボールが面白くない理由、男性は「技術面」、女性は「心理面です。

また男性と女性とでは、バレーボールを面白くないと感じる理由が異なることが指摘されています。

男性の面白くないと感じる理由として

  • プレーが上手くなかった
  • 難しい
  • レシーブができなかった

など、技術的な問題をあげる傾向があるようです。

一方、女性の場合の面白くないと感じる理由としては、

  • 黙っている人がいた
  • 積極的に参加しない人がいた
  • 一体感がなかった

など、男性の技術的な問題とは違い、心理的な問題を要因としてあげる傾向があるようです。

他のスポーツを経験している人

女性の心理的な問題をさらに深くみていくと、バレーボール以外のスポーツを経験している人と、それ以外の人とでも理由が異なってきます。

他スポーツを経験している人に多い理由が

  • 黙っている人がいた
  • 積極的に参加しない人がいた
  • 一体感がなかった

から面白くないと感じています。

それに対して、それ以外の人は

  • トスができない
  • サーブが打てない
  • スパイクができない

と技術的な面ができないため、積極的に参加することができず面白くないと感じています。

これはバレーボールの授業のみではなく、チームとしても起こりうる問題です。

チーム内でレギュラーやプレーができる子は、積極的にプレーをしないメンバーがいると面白くないと感じ、技術面に不安があるメンバーは積極的に参加しづらく面白くないと感じてしまい、チームの一体感が得られないことと、同じ問題であると言えます。

また調査報告書には、女性は「チームでの人間関係が良好であること」や「試合の雰囲気が良い」など、受動的な要因で楽しんでいることが報告されています。

この事実は、指導者の方もしっかりと頭に入れて、練習メニューを考える必要があります。

バレーボールで難しいプレーは「スパイク」と「人と人の間にきたボールの処理」である。

バレーボールが難しい

本調査に協力した学生の8割は「バレーボールは難しい」と感じています。

難しさの理由としては、

  • スパイクを打つこと…1%
  • 人と人との間にきたボールの処理…3%

と回答しています。

このことからも、やはりバレーボールを教えるにあたっては、スパイクなどの個人技術を練習連携プレーなどの組織的な集団技術を実践形式で高めていく指導方法が求められます。

またこれも、バレーボール以外のスポーツ経験者とそれ以外の人とでは難しいと感じる点が異なっています。

スポーツ経験者の人は、「声をかける」「仲間との連携」といった、コミュニケーションを取りながら、それをプレーに活かせないことが難しいと感じています。

一方で、それ以外の人は「スパイク」や「レシーブ」「トス」といった技術面が未熟のために難しいと感じています。

前にも述べていますが、この点も授業のみではなく、チーム内でも起こる問題です。

しっかりと選手の能力を見ながら、練習メニューを分けて実施していく必要があるのです。

まとめ

今回の「バレーボールの授業に対する意識調査レポート」について、バレーボールを面白くない・難しいと感じる点をまとめると以下の通りとなります。

  • バレーボールが面白くないと感じる点は「チームでボールが繋がらない」「スパイクが打てない」という2つの代表的な理由である。
  • バレーボールが面白くないと感じる点は男性と女性で異なる。

男性の場合は「技術面」であり、その一方で女性は「心理面」です。

バレーボールの授業を受けた人の8割が「難しい」と感じています。

特に難しいプレーは個人技術では「スパイク」連携プレーでは「人と人との間にきたボールの処理」となっています。

今回の結果から、指導者としては、面白くないと感じる点は受け入れて、その点を十分に理解して、授業内容・練習内容を考えていかなければなりません。

また男性と女性、スポーツ経験者と未経験者などで感じる点が異なっています。

個々の能力をしっかり見極めて、バレーボールが面白いと感じれるような環境づくりを考えていく必要がありますね。

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この記事を書いた人堀 大輔堀 大輔
長崎県出身で、現在は京都市在住。子供3人の父親。中学校から友人たちとバレーボール部に入部。ポジションはセッター。高校時代所属バレーボール部は長崎県ベスト4他、九州大会出場2回、九州大会準優勝1回と実績を残すが、私自身はベンチメンバーでした。部員人数も少なく、オールラウンドとして控え要員とともにマネージャー的な存在でもあり、また他チームの選手分析および戦術分析など経験。その経験から得たことや皆さんに役立つバレーボール情報を提供してききたいです。また現在はママさん方とバレーボールを楽しんでおり、子供から大人の方々まで「バレーボールは楽しいスポーツ」であると伝えていきたいです。