リードブロックを試合で実践するためのポイントは?
前々回の「実戦で使えるチームのブロック力を高める方法とは?」
前回の「勝てるチームづくりのためのブロックのポイントは?」
2回続けて、ブロックについて説明をしてきました。
- コミットブロックとリードブロックの違い
- 勝てるチームづくりのためには「リードブロック」の強化が必要である
では、その「リードブロック」を実践し、試合に勝つためには、どのような練習に取り組めば良いのか。
今回は、この練習のポイントを押さえていきます。
目次
実践するポイントは「データ活用」「サーブからブロックまでの流れ」「練習方法」である
リードブロックを、試合で実践するポイントは3点
- データを活用する
- サーブからブロックまでを一連の流れとして捉える
- 練習方法
これらの点を、詳しく見ていくことにしましょう。
「データ活用」とは「判断を速くするためのツール」として活用
「データ活用」は、近年のバレーボールには欠かせないツールとなってきていますが、実はデータの「結果」だけに頼ってしまうのは危険なのです。
リードブロックを実践するために、データをどう活用するのか。
ポイントは、
- 判断スピードを速くするための「ツール」として活用
するということです。
例を挙げて説明します。
下記のようなデータを、持っていたとします。
「相手チームのあるローテーションでのトス上がる確率」
- レフト・・・60%
- センター・・・30%
- ライト・・・10%
データ活用とイメージすると、このローテーションでは「レフト」にブロックを絞ることになります。
しかし、試合終盤といった局面の場合、
- センターの30%
- ライトの10%
のブロックを捨てることが、妥当とは考えにくいです。
よく試合終盤にセンター攻撃で決められ、流れが変わるケースが多々見受けられます。
そのようなケースも考えられるので、あくまでもデータは「リードブロックをおこなう際の判断スピードを速めるためのツール」として受け止めておいて欲しいのです。
データを活かすためには「サーブからブロックまでの流れを意識する」こと
データだけに頼ってしまい、ブロックを絞って対応すると、相手チームが攻撃パターンを変えてきた場合は機能が停止する恐れがあります。
リードブロックの判断スピードを速めるために、データを活用するためには「サーブ」にも力を入れる必要があります。
上記に挙げた相手チームのデータを、もう一度見てみます。
「相手チームのあるローテーションでのトス上がる確率」
- レフト・・・60%
- センター・・・30%
- ライト・・・10%
もし、相手チームのこのローテーションの時、サーブで崩すことができた場合、
- レフト・・・60%
- ライト・・・10%
2つの攻撃パターンで、ブロック判断の情報を絞り込むことができます。
また、このサーブを相手チームのライトプレーヤーを狙って崩した場合
- レフト・・・60%
ここまで、ブロックの判断情報が絞られてきます。
情報が絞られると、ブロック判断してからの後のスピードが速まります。
このように、相手チームの攻撃データを有効なツールとして活用するためには、「サーブ」で相手を崩すところから意識をしなければならないのです。
まとめ
今回、リードブロックを実践するためのポイントとして、
- データの活用
- サーブからブロックまでの流れ
をお伝えしました。
ポイントは、
- 「データ」はリードブロックの判断スピードを速めるためのツールとして活用すること
- 「データ」を有効なツールとして活用するためには、「サーブ」で崩すことを意識すること
何度もこの場で言っていることが、「バレーボールはボールを落とさず、みんなで繋いでいくスポーツ」であり、サーブ・ブロックといったひとつひとつのプレーが密接につながり、関係しているスポーツなのです。
バレーボールの楽しさは、この点にあります。
是非ともジュニア世代の時から、このバレーボールの楽しさを伝えていってもらえると嬉しいです。
その楽しさも踏まえて、次回ブロック練習方法を紹介していきますね!
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長崎県出身で、現在は京都市在住。子供3人の父親。中学校から友人たちとバレーボール部に入部。ポジションはセッター。高校時代所属バレーボール部は長崎県ベスト4他、九州大会出場2回、九州大会準優勝1回と実績を残すが、私自身はベンチメンバーでした。部員人数も少なく、オールラウンドとして控え要員とともにマネージャー的な存在でもあり、また他チームの選手分析および戦術分析など経験。その経験から得たことや皆さんに役立つバレーボール情報を提供してききたいです。また現在はママさん方とバレーボールを楽しんでおり、子供から大人の方々まで「バレーボールは楽しいスポーツ」であると伝えていきたいです。
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