ブロックとレシーブの関係強化の必要性とは?
前回まで、4回に分けてブロック、特にチームとしてリードブロックを強化する必要性を説明してきました。
参考までに、過去の記事は以下の通りです。
実践で使えるチームのブロック力を高める方法とは?
勝てるチームづくりのために覚えておきたいブロックのポイントは?
リードブロックを試合で実戦するためのポイントは?
リードブロックを試合で実践するための方法とは?
では、チームとしてブロック力を強化するにあたり、併せて強化すべきプレーは何になるでしょうか?
そう、「レシーブ」です。
ブロックとレシーブ。
「トータルディフェンス」を語る上で、ブロックとレシーブの関連性は重要となってきます。
では、どのような点に注意して、ブロックとレシーブの関係性を強化していけばよいのでしょうか。
今回から数回に分けて、その必要性と練習方法を紹介していきます。
「ブロックでスパイクコースを絞らせ、レシーブで上げる」が基本
バレーボールで、一番チームの雰囲気を高めるにはどうしたら良いでしょうか?
- 強烈なスパイクを決める
- ブロックでしてスパイクをシャットアウトする
どちらも雰囲気はよくなりますが、それ以上に一番チームの雰囲気が高まるのは、「レシーブで拾って、スパイクを決める」ではないでしょうか。
では、相手チームのスパイクをレシーブするために必要なことは何でしょうか。
レシーブのスペシャリストを育成する?
それでも、レシーブをし続けることは難しいでしょう。
レシーブを容易にするために強化すべきプレーは、「ブロック」を強化することです。
チームのディフェンスを語るにおいて、
- ブロック
- レシーブ
は密接につながっています。
では、どうしたら相手チームのスパイクをレシーブ出来るでしょうか。
飛んでくるコースがわかれば、レシーブポジションを取ることができます。
ブロックとレシーブの関係性の基本は、「ブロックで相手スパイクコースを絞り、絞ったスパイクコースにレシーブが入る」ということになります。
ブロックとレシーブは常にセットで練習すること
前回の、「リードブロックを試合で実践するための練習方法とは?」でも紹介した練習方法、
- 「3対3」ゲーム形式
- 「4対4」ゲーム形式
といった「ブロック」と「レシーブ」をセットにした練習を多く取り入れることで、ブロックとレシーブの関係性は強くなっていきます。
なぜ、ブロックとレシーブをセットにした練習に取り組まなければならないのか。
その理由としては、
- ブロックの位置によってレシーブの位置が変わってくる
- 実際の試合ではボールはブロックに当たって、コースが変わる
といったことが、考えられるからです。
普段、対人レシーブなどでレシーブ強化を図る練習も必要ではありますが、試合では常にブロックが存在します。
スパイカーは、ブロックを意識してスパイクコースを決めます。
レシーブポジションの決め方は、自陣のブロックによって決まっていきます。
また実際の試合では、ブロックに当たったボールは、選手が予想もしていないところに飛んでいくことも少なくありません。
このようなボールに対して、レシーブ側が準備するための練習が必要となります。
このような理由から、ブロックとレシーブは常にセットであることを忘れることなく、練習に取り組んでいただきたいです。
各レシーブポジションの役割を明確にすること
ブロックの位置によってレシーブのポジションは変わってきますが、バックプレーヤー間で基本的な「役割」を決めておく必要があります。
私が所属していたチームで決まっていたバックプレーヤーの役割を、参考までに紹介します。
- バックセンター(BS)はコート奥にポジション取りをして、ブロックワンタッチボールに対応すること
- バックライト(BR)はブロックで絞られたストレートコースのスパイクに対応すること
- バックレフト(BL)はブロックで絞られたインナー(クロス)コースのスパイクに対応すること
- コート前衛及び中心に落としにくるフェイントはブロック対応していない前衛選手(レフトかライト)が対応すること
恐らく、ほとんどのチームが上記内容でのフォーメーションをとっているのではないかと思います。
しかし、重要なことは「各プレーヤーが意識して取り組むこと」です。
口で言うのと頭で理解するのはできますが、体に染み込ませて実際の試合でそのように動くためには、十分なほどの反復練習が必要です。
バックプレーヤーの役割を明確にした上で、ブロックとレシーブをセットにした練習に取り組むことが、ディフェンスを強化に繋がっていくのです。
まとめ
今回は、ブロックとレシーブの関係強化の必要性について述べていきました。
ポイントとなる点は、
- ブロックでスパイクコースを絞らせ、レシーブで上げるのが基本となる
- レシーブでボールを上げてつなぐことがチームの雰囲気をよくする
- そのためにも「ブロック」と「レシーブ」はセットで練習すること
- バックプレーヤー間で、基本的な役割は明確にしておくこと
- 常に試合を想定して練習に取り組むことを意識づけること
このポイントを押さえて、練習メニューを考えてもらえれば幸いです。
バレーボールは、それぞれのプレーが独立して存在することはない競技であり、前後のプレーに携わるプレーヤーの同士が関連しあっています。
また、バレーボールは、単位面積当たりに一番人数が多いスポーツとなります。
プレーヤーの関係性には常に気を遣って、指導者の方々はご指導してもらえたらうれしい限りです。
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長崎県出身で、現在は京都市在住。子供3人の父親。中学校から友人たちとバレーボール部に入部。ポジションはセッター。高校時代所属バレーボール部は長崎県ベスト4他、九州大会出場2回、九州大会準優勝1回と実績を残すが、私自身はベンチメンバーでした。部員人数も少なく、オールラウンドとして控え要員とともにマネージャー的な存在でもあり、また他チームの選手分析および戦術分析など経験。その経験から得たことや皆さんに役立つバレーボール情報を提供してききたいです。また現在はママさん方とバレーボールを楽しんでおり、子供から大人の方々まで「バレーボールは楽しいスポーツ」であると伝えていきたいです。
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